荒川本流および支流釣行

 
[報告者] 平江  誠
実施日:2001/6/15 〜 16
メンバー:齊藤 敦 ・渡辺 肇 ・ 田宮貴男 ・ 平江 誠



 
 6 月 14 日、仕事を終え慌てて家まで帰り、 支度もそこそこに東北道を北上する。 集合場所は上河内 SA 、 予定の時間は既に 1 時間を過ぎている。 10 時を 30 分ほど過ぎてやっと到着、 肇さんと田宮君を乗せ福島の齊藤さん宅(福島飯坂)へと急ぐ。 飯坂 IC を降り 30 分ほど迷った挙句、齊藤さんにTELをして道案内してもらい、 何とか齊藤さん宅へ辿り着いた。

 直ぐに出発かと思いきや、 齊藤さん宅で乾杯が始まった。 目的地もここから 2 時間だし、 明日の朝ゆっくり出ても大丈夫だとのことで安心して焼酎の山葡萄割りを頂く。 窓の外も明るくなり始めた頃、 やっと就寝となった。

 翌朝は相変わらずの雨模様、 のんびりと目的地の針生平へと車を走らせ 到着となったが、 石滝川への尾根越えルートの沢を確認するのに林道を 2 往復した。 車止めにて着替えを済ませ入渓となるが、 途中私が餌のドバを忘れて一人戻ることになった。 雨の中皆は沢出会いで待っていてくれたが、 沢の入り口付近で早くも雪渓手前に見られるモヤが立ち込めている。 ” やばいんじゃないー ” と言いながらも、 とりあえず先に進むことにする。

  5 分ほどで巨大なスノーブロックが現れるがブリッジにはなっていない。 しかし先に行くほどにまだまだ崩れそうにないしっかりとしたブリッジが次々に現れてくる。 枝沢に入ってからは川幅もせばまりゴルジュ帯となるが、 中央の高さが 20 m ほどのブリッジに登り、 前方をみると右に折れる沢の手前に 30 m ほどの巨大ブリッジが現れた。 雪渓がつながっていれば楽に歩けるのであるが、 中間が見事に崩れ下降もままならない。 思案の挙句左岸を直登し何とか支尾根にでたものの藪にさえぎられ、荷を背負ってではかなりの苦労を強いられそうである。 その上危険な箇所もないということでザイルを置いてきてしまったため懸垂で沢に降りることもできない。 悔恨の念にとらわれながらも勇気ある撤退ということでむりやり自分を納得させた。 ( 本当は寒さと疲れで帰りたかったのであるが・・・ )


 帰りはウルイやウドを採りながら記念撮影をした。 枝沢から沢の出会いで昼飯とする。 メニューは冷えた体にはうれしい山菜入りラーメンである。 何とか体温を取り戻し、 車止めに到着した。 これからどこへ行こうかと思案していると、 地元の山菜採りのおじさんが現れた。 名前を関さんといい宇都宮渓遊会だと名乗るとなんと知っているとのこと。 すかさず齋藤さんが話を聞いてみると、 三面 ・ 小国方面には滅法詳しくいろんな情報を教えて頂いた。 その上、 明日末沢川だったら尾根越えルートを案内してもいいとまで言ってくれた。 本当にありがとうございました。

 話の最中に仲間が関さんを探しに現れ、 仲間にもずいぶん頼りにされているようであった。 人に会う事の少ない山の中で親切にされるとありがたみも倍増で身にしみて、何となくほのぼのと嬉しくなった。 またいつか会いたいなと思える人であった。 後日、 斉藤氏・田宮氏の情報によると ” 渓流 90 夏号 ” また ” 渓流 2001 春号 ” の 『山に生きる』に登場している ” 関英俊 ” さんではないかとのこと。 他に何か情報がありましたら教えてください。

 時間も 2 時近くなり、 雨も降っていることなので本日は角楢小屋で泊ることにした。 途中登山道を横切る小沢で竿を出したが、 以外に良い釣果に恵まれた、 私を除いては・・・。 また肇さんがヒラ茸の大群生を発見し、 つまみ用にありがたく頂いた。


 小屋までは釣りの時間を除けば  1  時間ほどで着いてしまうほどの距離である。 最初は薄気味悪いと思った小屋も着替える頃には慣れてしまい、すっかりくつろいでしまった。 近くに水場が無いのが唯一の欠点であるが備え付けのポリタンクに汲んでおけば充分である。


 ウド ・ ウルイ ・ ヒラ茸でつまみをつくり宴会が始まる。 冷えた体も薪ストーブですっかり暖まり暑いぐらいで、齋藤さんは上半身はだかである。 快適な小屋で最高の宴会を開くことができた。 おかげで翌日は末沢入渓の予定がすっかり荒川本流・角楢沢に変わってしまい、 またまた朝から宴会となった。 唯一釣り師としての面目を保ってくれたのが肇さんであった。 皆が飲みつづける中ひとり支度を始め、 さっそうと釣りに出かけていく。 反省をしながらも、 なお飲みつづける 3 人でありました。

 昼も 2 時を過ぎた頃、のんべい 3 人組はやっと重い腰を上げたのであった。 おぼつかない足取りで角楢沢を釣りあがる。 餌釣りの斉藤さんがチョウチン釣りで次々にイワナを掛けていく。 テンカラの田宮氏も負けじと釣り上げる。 またまた釣れないのはヘボの私だけであった。 ( 実際ヘボなのだが・・・ )  肇さんの釣果も上々で 30 匹ほど掛けたようで、 充分満足したようだ。 その晩の宴会の席では 「 平江は釣りをやめたほうがいい 」 と皆に言われ、 興奮した私は瀬畑さんから頂いた大事な竿を 「 いらないからやる 」 と言って放り出す始末であった。 しかし翌朝、 そんな事はすっかり忘れて、 しっかりと釣りに出かける私でした。 ( 今年からテンカラに転向だ!! )

 翌朝は肇さんと二人、 小屋のすぐ前から入渓し釣りあがってみたが、二日酔いで頭がガンガンで吐き気までする。 竿を出してはみたものの直ぐに根がかりとなり、 おまけにリリアンが抜けてしまった。 肇さんも、 昨日と打って変わってアタリがないようで、 1 時間ほどで納竿とした。

 のんびり朝飯を食い、 小屋の掃除をして帰路に着く。 ヒラ茸を探しながら車止めまで。 まったりの2 日間でした。




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