朝日連峰 荒川支流 石滝川

[報告者] 高久明夫
釣行日:2003/7/25〜27
メンバー:齊藤 敦 、瀬畑孝久、高久明夫、
 



 今回は会の行事である今早出沢ガンガラシバナ見学が、残念ながら天候不良のため中止となってしまった。 しかし、せっかくの3連休なので、「何処かに行かない?」と連絡を取り合い、「この天気だから穏やかな川にしよう。」ということで荒川支流石滝川に決まった。

 福島の齋藤さん宅に朝までお世話になり6:30出発、一路荒川車止めを目指す。 車止めには既に何台か停まっているが、山菜採りや荒川本流のようだ。 昨夜の雨で増水ぎみなので、本流はドバミミズで大物が狙えるかもしれない。

 身支度を終え、9:30出発。 荒川を少し下り、岩井沢を詰めていくと程なく枝沢に出合う。 地形図を見ると荒川出合から稜線まで標高差300mだが、沢がなだらかなのでなかなか高度を稼げない。 雲が少し切れた時、山が見えてきたが稜線は遥か先で、稜線手前は急斜面になっていて、それ程楽なルートではないと感じた。 

荒川支流岩井沢 枝沢にて休憩(稜線は遥か先)

 沢が細くなってくると徐々に急角度となり、ガレ、泥つきになってきたが、残置ロープがあったため足元が滑りながらも難なく登れ、稜線に出ることができた。 下りの沢は本流出合まで標高差100mの穏やかな流れなので楽に下ることができ、40分程で石滝川本流に到着。 

 出合のすぐ上にいいポイントがあり、早速齋藤さんが竿を出すと7寸程の岩魚が釣れたが、反面「このいいポイントでこの型?」という不安がよぎる。 この川は砂が多く、沈み岩が少ないので魚にとってはあまりいい環境ではないように思う。 川虫もあまりいないようだ。 
 早速テン場を探すが、あまり良さそうな所がなく、天候が悪化しないことを願い、淵下の小さな河原にタープを張ることにする。(大水が出たらどうしよう!)

今釣行の初物 小さな河原にテン場をとる

 テン場の設営を終え一段落。 まだ日暮れまでに時間があるので3人で上流へと向かう。 魚止めまではそれほど距離がないので、あまり先まで上がると明日釣る所がなくなるため、30分程で本日の納竿としテン場に戻った。

 今日は殆ど寝ていないということもあり、酒を呑み夕食を済ますとドッと眠気が押し寄せ、PM800就寝となるが、早く寝たせいか皆夜中に起き出して再度呑み直す。 酒に酔いまた床に就くが、この二度寝が気持ちいい。

 翌朝600に目が覚める。 今日も天気は良くなさそうだが、何とか釣りは出来そうだ。 釣る距離はそれ程ないので、ゆっくり朝食を済ませ1000上流を目指し出発。 餌釣りの齋藤さんにはポツポツとリリースサイズが掛かるが、毛鈎の瀬畑jrと私には一向に魚信がない。

本流を釣る齋藤さん「ん〜出ない」とぼやく瀬畑jr

 全く魚信がなく、気持ちが切れかけていた時にやっと釣れて一安心。 この魚は腹・ひれが濃い黄色の居付きだが、他の魚と違い背中がカワマスのような模様をしていた。

やっと釣れました!


 さらに釣り上がるが徐々に川幅が細くなり、魚止めであろうと思われる滝に着く。 毛鈎で瀬畑jrが粘り、次に餌で齋藤さんが粘るが、結局主は不在であった。

本流魚止めを釣る瀬畑jr(主は不在でした) 魚止めにて

 テン場に戻りラーメン昼食を済ませると、2人はご就寝となるが、私は今一つ消化不良であったのと、下流も見てみたいと思い、瀬畑Jrを無理やり起こし下流へと向かった。
 下流は良い渓相をしているが、こっちも魚は少ない。 30分程下ると、右岸から立派な滝が現れ、しばし見とれる。 滝壷では一匹ずつ釣れたが型が小さい。

                               見事な滝でした        小型に不満顔な瀬畑Jr

 更に下り一休みしたところで釣り上がるが、時折瀬尻からチビが走る程度で、ここぞというポイントで一向に反応がない。 釣り上がって行くと昨日下りて来た沢の出合まで来てしまい、今釣行の納竿となる。 結局釣れたのは滝壷だけでした。

淵を背にする瀬畑Jr(何故か仁王立ち) 本流を釣る瀬畑Jr(渓相は良いが魚が少ない)

 テン場に戻ると、齋藤さんが山菜料理の下ごしらえをしており、「下は渓相は良いが、魚は上よりも少ない」と報告。 後は呑んで食って寝るだけだ。 今夜も、酒が入り夕食で満腹になると早々に就寝となり、夜中に起き出しまた呑むという昨夜と全く同じパターンとなった。

山菜料理の下ごしらえ 快適(?)なテン場

 最終日、渓に朝日が射す。 陽の光を見たのはいつ以来だろう。 なかなか梅雨が明けず、二週間は太陽を見ていないような気がする。 朝食を済ませ、『来た時よりも美しく!!』をモットーにテン場を片付け撤収となる。

テン場に朝日が降り注ぐ こんな眩しい朝日はいつ以来だろう?

 帰りは同じルートの引き返しで、来た時よりも登りが短く楽だ。 天気も山歩きには丁度いい。

帰り、沢下降途中にて

 岩井沢出合にて昼食休憩を取る。 齋藤さん曰く、ここは何年か前に会の釣行(齋藤氏、渡辺肇氏、平江氏、田宮氏)で石滝を目指したが、雪渓続きに断念し引き返す際、寒さに震えながらラーメンを作って食べた場所とのこと。

帰り、岩井沢出合にて昼食休憩

 荒川本流に戻り、無事帰還。 釣果は満足できるものではなかったが、ガンガラシバナ見学が天候不良で中止になったことを考えれば、天候にはそこそこ恵まれ楽しい沢旅ができたと思う。

旅の終わり、荒川本流



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