荒川支流 女川 水トレ[朝日連峰] |
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[報告者] 平江 誠 釣行日:2004/7/2 〜 4 メンバー:平江 誠 、岩橋敏雄、高久明夫 田宮貴男、山路由洋 |
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「なんだよ!水トレじゃなかったっけー!!」 尾根道を歩きながら、 何度も同じセリフが皆の口をつく。 今年の水トレは釣行を兼ねてと、 総会の時から密かに企んでいた私であったが、 なかなか良い渓が見当たらない。 そこで朝日の渓には滅法詳しい齋藤さんより 「 女川がいいんじゃない。 尾根越えで上流部が狙えるよ 」 と素晴らしいアドバイス。 当然 7 月の初旬のこと、 雪渓はあちこちに残っているだろうし、 泳ぐなんてとんでもない ・・・ と、 はなから水トレなどやる気は更々ないリーダーの私でした。 その心を知ってか知らずか、 水トレにうってつけのメンバー(?)の参加に、 不安を 埼玉から山路さんと相乗りで、一路 " 女川 " を目指し関越道をひた走る。 待ち合わせの小国駅で、 栃木組 3 人と合流するが、 陽が昇るにはまだ早く寒くてたまらない。 どこかに風避けの小屋でもあればと駅の待合所を覗いてみるが、 しっかりと施錠されている。 早く飲みたい面々は ( 私だけか? )、 すぐに車止め目指して出発となる。 何度か道を間違えながらも、何とか車止め到着。 すかさず入山祝いの乾杯となった。 暫くすると釣りと思われるセダンの車から 3 人が降り立った。 沢割りの結果 3 人は本流出会いから下流を釣るとのことで、 何とか予定どおり白沢を釣りあがることができそうだ。
・・・ 気がつけば陽は高く上り、 酔いはどんどん回っていく。 先行の 3 人が出かけてから 2 時間程たっただろうか。何時ものように酔ったまま尾根越えの始まりとなる。 植林された杉林を越えブナの大木がチラホラ見え始めた頃から、 踏み跡も急な登りとなり、 「これじゃーボッカトレだよなー!」「山登りにきたんじゃないんだけど!」 などなど・・・。 当初、 私がこの蕨峠越えのルートを知ったのは、 根がかりクラブ創立 20 周年を記念して発行された 「 根がかりの釣り 」 の中で 、 暇人協会事務局大沢氏が書いた釣行記を読んだ際、「 蕨峠越えで 1 時間 40 分 」 と書かれていたため、 こりゃ楽勝だとみんなに言いふらしたのである。 「 2 時間でテン場だよ!楽勝・楽勝!」 その言葉を信じてついてきたメンバーには大変申し訳ないことをしたと反省する今日この頃であります。 やっと女川本流がチラホラと眼下に見え始めた辺りから、 急斜面を半分転がるようにして本流出合いに到着。 小休止の後本流沿いにテン場を探しながらのんびりと歩き始めるが、 山越えで結構体力を消耗したらしく、 足取りがひどく重い。 テン場になりそうなところはなかなか見つからず時間ばかりが過ぎていく。 やっと見つけた平らな場所は雑木こそ生い茂っていたが、 下草を刈り払い整地をすれば見事なテン場に早変わり。 早速薪を集めビールを冷やし、 宴会の準備を整える。 これさえ終わればあとは自由。 釣り ・ 酒 ・ 昼寝とそれぞれの時間を過ごす。 牛股沢に釣りに出かけた私でしたが、 2 ・ 3 日前とおもわれる明瞭な足跡が残っており、釣果はいまひとつであった。 後はお決まりの宴会に突入となる。
翌日は留守番の田宮支障を残し、 4 人での釣りとなる。 岩橋会長は牛股沢をのんびり釣るとのことで、 高久 ・ 山路 ・ 平江の 3 人で白沢を釣りあがるが、 魚信は全く無し。 仕方なく水トレを決行する 3 人でした。 あまりの魚信の無さに高久さんも途中でリタイア、 お昼寝となったようである。 山路さんとしばらく釣り上がるが、 相も変わらず岩魚の出はサッパリ。 そのうち今歩いたばかりの足跡が現れ、挙句の果ては餌釣りの若い 3 人組みに追いついてしまった。 今日 1 泊で明日には帰るとのことで、スーパーの袋に入った 3 匹の岩魚がとても羨ましく思える釣果無しの二人でした。 その熱い視線を察してか、 3 人は納竿してテン場に戻るという。 勢い勇んで次のポイントへ竿を出すと、小さいものの初岩魚GET!。 そこからはポイント毎にとはいかないものの、 適度に竿を曲げてくれるようになった。 更に上流では 9 寸が入れ食い状態となり、 満足して納竿することができた。
帰り道の途中、 昼寝から覚めて体がすっかり冷えてしまい焚火で体を温めたという高久さんを回収し、 テン場へと戻る。 快釣とはいかなかった会長であったようだが、 しっかり大物を釣り上げてくるのはさすがである。 テンカラ釣りで初の入れ食いを味わった山路さんは、 興奮とともに熱い口調で喜びを語っていた。 クールな高久さんは、いつものように紳士な態度ではあるが、仲間との宴に笑顔が絶えない。 休養バッチリの田宮支障は今夜も仕事キッチリの様である。 私といえば、いつものように泥酔しヘロヘロで寝袋に入ったようである。 記憶は定かではない・・・。
翌日は二日酔いで、 朝飯もまともに食えない状態の私であったが、 何とか撤収のころには頭痛もおさまってきた。 沢を 30 分も下るとすぐに急斜面の登りとなる。 蕨峠までの仙道を、 大休止を繰り返しつつ喘ぎながら距離を稼いでいく。 蕨峠からの絶景をバックに記念撮影をする際、 誰に送っているのか携帯から盛んにメール打つ田宮支障がいた。 何とも平和な光景である。 後は車止めまでひたすら下るだけ、 苦しかったボッカトレもやっと終了だ。
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