Fishing2006釣行記 中杉川改め、K沢再度改め、H沢釣行記
中杉川改め、K沢再度改め、H沢釣行記
 
  
[報告者] 平江 誠
釣行日:2006/7/28〜30
 メンバー:齊藤 敦、上田 勉
 大塚八朗、平江 誠
 
 
 
 
 上田先生のパジェロで、ひたすら東北自動車道を北上し本宮ICで下車。 齊藤さんへ連絡すると、あと少しで到着との事。  IC脇の車止めに1台をデポし早出はいでダムを目指す予定であった。 しかし車止めはトラロープでしっかりとさえぎられ、あえなく予定変更。 福島寄りの「道の駅」駐車場に齊藤さんの車を置き、一路早出ダムを目指す。 途中、早出ダムで合流予定の八ちゃんへ連絡を入れたところ、近くまでは来ているが早出ダムヘの入り口が分からないようで、現在地を教えてもらい何とか全員合流することができた。

 早出ダムに到着し、お決まりの入山祝いが始まるが、豪雨の中では明日の… いや、本日入渓予定の中杉川といえばゴルジュで名立たる険渓であり、入渓するか否か、思案の仕所しどころである。

 日も昇り明るくなるが、雨の勢いは変わらない。 仕方なく朝日の沢に精通する齊藤さんお薦めの沢、「K沢」へ行ってみることにした。 途中「まつや」の牛丼で朝食をとり、三面ダム方面へと車を走らせ、何とかK沢近くへと辿り着くも、無常にも雨足はかえって強くなり、おまけに風まで吹き始めた。 仕方なく展望台の三角屋根の休憩所で、“雨乞い”ならぬ“お日様乞い”と称して、またまた乾杯となった。

 雨も小降りになり空も明るくなってきた感はあるが、いまいち出発する踏ん切りがつかないまま焼酎など飲み始める。 しかし、風が冷たく体が思いのほか冷えてきた。 それではと皆でブルーシートを回りに縛り付け風除けを施したところ、あまりの快適さに「本日のテン場はここだな!」などと冗談とも思えない会話が飛び交い始めた。 すると、いきなり風速25mはあろうかと思えるすさまじい突風が吹き込み、ブルーシートの壁が一瞬にしてズタズタに引き千切れてしまった。 それを目の当たりにした私は思わずこう叫んでいた。
「撤収―――!!」


東屋で“雨乞い”ならぬ“お日様乞い”と称し宴会が続く


 目が覚めると、既に福島飯坂、齊藤さん家の近くであった。(上田さん申し訳ない) 火傷しそうなメチャ熱の温泉で酔いを醒まし、齊藤さん家で二次会とする。

 翌朝はそれでも早起きをし、7時には齊藤さん宅を出発した。 目指すは「H沢」、小国近辺で一泊で丁度よい行程の沢だと齊藤さんが教えてくれた。

 車止めに到着するが、雨は止まない。 またまたブルーシートを屋根にしてビールで乾杯。 流石に此処で泊まるわけにもいかず、渋々着替えを始めることにする。 するとラッキーなことに雨も小降りとなり、歩き始めて暫くすると雨も上がってしまった。


二日目も雨に祟られ、ブルーシートの下で仕度をする


 少々増水気味の渓を、気分良くヒラタケなど拾いつつ遡行する。 途中から辿道を1時間程歩き、本流へと降り立った。 小休憩と思いきや、早くも上田先生が竿を出している。 ポイント的にもここに居なければ期待薄だなと思っていたが、しっかりと釣り上げるところは流石であった。


増水の中、釣りを始める上田さん
流石は上田さん、増水した沢のタルミからイワナを引きずり出す


 そこから1時間程でテン場到着、雨の続いたせいで、少々ぬかるんでいたものの、屋根をこしらえ、薪を集め、着替えを終える頃には快適なテン場に思えてくるから不思議である。

 いつもであれば早速乾杯となるところであるが、今回は1泊となってしまったためか、4人のうち3人が釣りに行くと言い出した。 当然居残りは私かと思いきや、今回はなんと釣りキチ齊藤さんであった。

 「きっと齊藤さんは地元だから、私たちに譲ってくれたんだよ!」と感心しながら釣り上がっていくと、すぐに通ラズとなってしまった。「通ラズがあると分かっていたから残ったんだ!」と、事の真相が分かってしまい、すっかり安心する3人であった。(齊藤さんごめんなさい)

 通常であればここで納竿となるのが普通(普通ではない!)であるが、今回はどういう風の吹き回しか、何と泳いで通過してしまった。 上流では期待に反して?イワナが適度に釣れ、明日に期待できそうな予感大であった。

 適当なところでテン場へと引き返し、既にいい塩梅(あんばいの齊藤さんと合流する。 飯の用意も終わっていて本当に助かった。 おまけに料理や、イワナの押し寿司まで手際よくこなし、とても飲んだくれていたとは思えない動きであった。(齊藤さんごめんなさい、パート2)

 焚き火も本来の上田流とまではいかなかったが、盛大に火の粉を散らしながら夜の渓を照らし、最高の演出となった。 齊藤さん持込の「居酒屋」提灯がとてもぴったりの4人でありました。


テン場での料理と楽しいメンバー
居酒屋提灯と飲兵衛たち


 翌朝はしっかりと早起き?し、快晴の中魚止めを目指す。 昨日釣った場所まで飛ばし、早速竿を出す。 餌釣りの上田先生と齊藤さんはコンスタントに釣りあがるものの、テンカラの私はいまひとつの釣果であった。八っちゃんはといえば、いつものフライロッドではなく、テンカラ竿を手にビシバシとイワナを掛けるているが、取り込みでバラしてしまい、皆を和ませてくれる。しかし上田先生の指導により取り込みもバッチリとなり、待望の源流イワナを手に、いかつい顔をほころばせていた。(八っちゃん、ごめん)


2日目は快晴、齊藤さんは会の手拭を広げてポーズ
さあ、釣りに出掛けるゾ!
八ちゃん「上田さん、泳ぎましょうヨ!」
上田さん「オレはいいよ・・・、平江ちゃん冷たくねーのかよ!!」
平江「冷たいに決まってるじゃないですか!!」

水量も落ち着いた上流部
場を和ませてくれる厳つい顔の八ちゃん
ラーメンで昼食
テンカラで攻める私(平江)
顔が素になっている?(平江ちゃん少しは笑った方が・・・)


 途中ラーメンで昼飯を取り、あと少しで魚止めという場所まできたものの、時間も2時となり納竿となった。
 悪天候のため、本来の目的である中杉川には辿り着けず、予定外の沢となってしまったが、メンバーに恵まれ気分も良く、最高の釣行となった。




(ひらえ まこと)
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