|
|
|
|
Fishing>2006釣行記 2006年想ひ出の納竿釣行[朝日連峰 三面川支流] |
|
|
|
|
|
2006年想ひ出の納竿釣行 [朝日連峰、三面川支流] |
|
|
|
|
|
|
|
[報告者] 齊藤 敦
|
|
釣行日:2006/9/29〜10/1
|
|
メンバー:高久明夫、平江 誠
|
|
大塚八朗、齊藤 敦
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
今回は禁漁の最終日に合わせた日程で朝日三面川支流への納竿釣行となる。
メンバーは以前にもここに一緒に来たことのある高久氏、新人ながら釣行参加が他の追随を許さぬ大塚氏(通称:八ちゃん)、そして体調不良気味で参加も微妙であった平江氏が大事に至らず、私と4人での釣行。
予定通りの時間に福島で合流し、高久氏の車で深夜の13号線を飛ばし、4時に見覚えのある林道の路側帯に車を止める。
ブナや楢の木の間から垣間見える空には満天の星が輝き、入山日の天気も心配ないようだ。
高久氏がクーラーに入れてキンキンに冷やしてきたビールでいつもの儀式を厳かに(?)執り行い、最後には冷えていないビールにまで手を出してしまうはめに。
酔いも適度に廻る頃、山々の切れ込みも日の出直前の薄明かりで分かるようになり、パッキングに重くなりかけた腰を上げる。
各自の持参した装備と食い物だけでも十分に詰まったザックにさらに押し込めるように共同の食材と酒でパンパンに。
このザックで急登を越せるのか非常に心配だが目前の渡渉点の本流に降り立つ。
以前来た時は帰路の渡渉でハマナベ氏が危うく流されそうになった急流だったが今は砂で埋まり、せいぜい腰程度の淵になって難なく対岸に渡れる。
|
|
|
|
|
|
|
入山前の儀式を終えて
|
|
|
|
|
|
|
|
|
沢を詰めるメンバー
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ブナの倒木に出たキクラゲをいただく
|
|
|
|
|
|
|
|
|
尾根に取り付き、記念撮影
|
|
|
|
|
|
|
|
|
目的の沢は遥か眼下に
|
|
|
|
|
ここから20分ほど沢を行き、左岸から入る支流の尾根に付いたゼンマイ径を詰め上がる。
最初の2時間近くは急な登りの連続で、飲んだビールが滝のような汗に変わる。
途中ブナの倒木に付いたキクラゲ、ヌメリツバタケを見つけ、小休止を兼ねて袋に収める。
やっとなだらかになる頃、T沢との分岐点に到着。 ここからはほぼ水平道を1時間、そして対面の尾根が見渡せる場所から下りになり、後ろ向きに木に掴まりながらの急な坂道を行くと瀬音も近くなり目的のテン場へ。
ここまで4時間の予定が30分オーバー。 やはり歳を考えずの荷物の量の影響か。 テン場に着くなり、「ビール、やりますか!」の掛け声に今までヒーヒー言ってた自分が一偏に元気になってしまう。 テン場は多くの釣り人が使う所なのでゴミを心配したが、意外に綺麗になっている。
|
|
|
|
|
|
|
テン場前にて記念撮影 |
|
|
|
|
|
|
|
|
さて今夜の肴はと、準備に取り掛かる
|
|
|
|
|
暫し飲みながらの体力回復の後、薪を集めに4人が散り散りに。 さすがに周辺は薪が乏しいが、それでも何とか必要な量を集める。 タープの設営や3日間お世話になる準備を整え、お待ち兼ねの釣りに出掛ける。平江氏と八ちゃん、 私と高久氏の組合せで沢割をし、私達は渓が開ける場所から釣り上がる。
最初は瀬でエサを追う魚も見られなかったが、3〜40分で8寸、9寸が掛かり出す。
私はブドウ虫のエサ釣り、高久氏はサウスポーのテンカラで良い型を拾って行く。
2時間ほど釣り上がった所でいつかの時のために左岸にあるというテン場を確認し、途中晩のおかず用に太目のミズを一掴みサブザックに入れ、テン場へ戻る。
テン場には既に平江組が戻っており、同様にまずまずの思いをしたようだ。
昨夜一睡もしていないこともあり、早めの夕食(宴会?)の準備に取り掛かる。
今宵のメニューは漬け、カルパッチョ、手巻き寿司、押し寿司、すっかり定番となった好評の岩魚の櫃(まぶし、中骨のから揚げと僅(な岩魚を無駄なくいただく。 レトルトの食材も持っては来ているが、現地調達だけで豪勢な夕飯ができあがる。
酒も薄い物(ビール)から濃い物(焼酎)に移り寝不足が祟り、8時には撃沈。
夜半に喉の渇きで目が覚め、時間を見ると起きるにはまだまだの2時、ゴソゴソしていると高久氏を皮切りにみんなが起き出し、また宴会となってしまう。
再度の心地良い酔いの後、キクラゲたっぷりのスープをおき火で温め、熱々スープで打ち止めの後2度寝をする。
朝食は納豆、肉団子他多数(2日酔いで今一記憶が不鮮明)そしてコーヒー、緑茶をまったりと啜(り、いざ釣りに。 今日は高久氏が一旦、遡上止めの滝の上まで降りてから本流を釣り上がるとのことで、我々は3人で一緒にへ向かうことにした。
昨日、釣り始めた所より少し先から竿を出し、昨日止めた先から尺混じりが掛り始める。
八ちゃんのドライフライにも平江氏のテンカラにも私のエサにも満遍(なく掛かり、竿が気持ち良く撓(る。 「此処ぞ!」というポイントでは、八ちゃんの毛鉤に「ポコッと出てはバシャ」と咥える。
|
|
|
|
|
|
|
高久氏が「石化けの術」で釣る
|
|
|
|
|
|
|
|
|
平江氏が「うんこ座りの術」で釣る
|
|
|
|
|
|
|
|
|
八ちゃんが掛ける
|
|
|
|
|
|
|
|
|
高久氏が掛ける
|
|
|
|
|
|
|
|
|
平江氏が掛ける
|
|
|
|
|
|
|
|
|
私もテンカラで掛ける
|
|
|
|
|
|
|
|
|
尺上に「ガハハ」の八ちゃんである
|
|
|
|
|
丁度、昼の時間になり腹もすき持参したカレーうどんと、昨夜呑みすぎて腹に入らなかった岩魚の櫃(まぶしで飯にする。 残りの酒が乏しく食前酒を持ってこなかったので何となく口寂しい。
八ちゃん持参の梅酒が何とも美味い。
暫く休憩の後また釣り始め、途中どういう訳か型が落ちるが、また一回り大きくなる。
3時にはテン場に戻る約束なのに誰も止めようとは言わず、(高久さん、ごめんなさい)ついに旧魚止めの滝と思えるところまで来てしまう。
滝は7〜8mの直爆で深く大きな釜を持っていて大物の気配が十分である。 吐き出しには数匹の岩魚がエサを追っており、八ちゃんの毛鉤に「バコッ、バコッ」と出ては掛かる。
私は残念ながら釣れ過ぎてエサがなくなり、瀬尻の岩魚を釣り尽くした所で滝の直下に入れて主とのご対面をと期待したが叶わない。
滝は右岸のルンゼ上の所を巻けそうだが、タイムアウトで納竿とする。
帰りに平江氏が自宅への土産にと言うミズを採り、テン場に戻る。 高久氏は既に戻って昼寝をしており、聞くと下流は期待ほどのことはなかったが、上流へいくほど魚も出始めそこそこの釣果だったとのこと。
時間も夕方近くになり、夕餉(の準備を整え、残り酒を気にしながらの宴会になる。 今日のメニューも岩魚のユッケ丼(これも美味かった〜)、平江氏持参の巨大シシトウと厚アゲの炒め、その他多数の豪華メニュー。
|
|
|
|
|
|
|
「やっぱ、櫃まぶし旨いっすね〜!」と、はっちゃん
|
|
|
|
|
|
|
|
|
旧魚止めの滝の岩魚
|
|
|
|
|
|
|
|
|
旧魚止めの滝で
|
|
|
|
|
今夜は体力も十分で酒も次々と進み、平江氏十八番(の“自動車ショー歌”も出て大いに盛り上がる。 以前は「何とか何とかパッカード」と言うのしか聞いたことがなかったのだが、今回はチャンと詩を覚えてきているので輪を掛けて面白い。
最後は何がどうなったのかの記憶もないまま、目が覚めるとちゃんとタープの下で寝ていた。
|
|
|
|
|
|
|
明るいうちから宴会開始
|
|
|
|
|
|
|
|
|
夜も更けるごとに宴も盛り上がる
|
|
|
|
|
|
|
|
|
平江氏の目が少し「イッちゃって」ます
|
|
|
|
|
|
|
|
|
キクラゲスープで打ち止め
|
|
|
|
|
今日はテン場裏を登り返し、車止めを目指さなくてはならない。 朝食には残り物の食材も沢山あり、できるだけ食べて量を減らす。 食後の休憩の後、周囲のごみやアルミの燃えカスをきっちり処分し、3日間遊ばせてもらった渓に手を合わせ、来た道を戻る。 何度も何度も大小休止を繰り返し、徐々に対岸の尾根の高さに近づき尾根のピークに2時間程度で到達。
途中の開けた所で、今朝作って持参した特大オニギリを頬張(る。 朝にあれだけ食ってまだ2時間なのに美味い。 満腹になり体力も回復し、後は水平道と急坂を転がり落ちるだけ。
急坂は膝にきて堪えるが、ピンソールの威力もあり無事、下山。 目前の淵で3日間の汗を流し、車止めへ。
今日からは禁漁、天気、メンバーにも大いに恵まれ最高の納竿釣行。 再訪を誓い、思い出に耽(りながら帰路に着く。
|
|
|
|
|
|
(さいとう あつし)
|
|
|
|
|