Fishing2006釣行記 本年最後のプチ源流 只見川水系本宮隠し沢
本年最後のプチ源流 只見川水系本宮隠し沢
 
  
[報告者] 阿部光延
釣行日:2006/9/23〜24
 メンバー:本宮和彦(うっかり本宮)
 大塚八朗(八ちゃん)
 阿部光延
 
 
 
 「今度の23、24日に1泊2日で何処かに釣りに行こうか?」16日の角楢釣行出発の夜、集合場所で本宮氏との会話である。 「金山にある只見川水系の沢に行きますか?」本宮氏の隠し沢で42cmを上げた沢との事。では、八ちゃんを誘って3人で行こうと決定!

 22日pm9:30に我が家に集合し、荷物を本宮氏のパジェロに積込み出発。 途中で、さくら市のイオンで食材を仕入れる。 このスーパーは24時間営業、夜出発の釣行には便利である。 今回の釣行のメニューは本宮氏が考え、食材も出発前にある程度揃えてもらったので、ここでは車止めでの入山祝い用のつまみとビールを仕入れ出発する。

 只見に向かう途中、塩原温泉に立ち寄り、暗い露天風呂に浸かっていると、奥の露天風呂から若いカップルが何組か吊り橋を渡って帰って行くのが見える。 「奥の風呂が良かったかな?」と皆で思う。

 金山町の国道から林道に入り、途中工事のためにそこが車止めになる筈が、既に工事は終了しており沢の入り口まで車で行くことができ、30分位の徒歩が短縮出来てしまった。
 車止めに到着するや否や、シートを倒し早速ビールで乾杯!1人缶ビール2本の予定が、テン場で飲むはずのビールも2本開けてしまった。 入山祝いも盛り上がり、「ちょっと寝ますか」とシートに横になる。

 早朝、車の窓をトントンと叩くおじさんに起こされ、ちょっとびっくり!その時の会話は、
おじさん「釣りですか?」
私達「はい、そうです」
おじさん「この道工事中で、途中までしか車で来れないと思って、手前に置いて歩いて来たけど、ここまで車で来れたんですね」
私達「はい」
おじさん「この先の二股はどっちに行きますか?」
私達「右に行きます」
おじさん「私この沢初めてなんですが、右の沢の通ラズはどの様に行くんですか?泳ぎですか?どちらかを巻くんですか?」
私達 「多分右を巻いて行きます」
おじさん「そうですか、じゃ私は左の沢で遊んできます」
と、左の沢方面に歩いて行った。
 ちょっと考えてみると、初めて来る沢なのに工事の事と右の沢の通ラズを何故知ってるんだろう?ちょっと怪しい!!!

 車から出ると寒い。 支度を整えて出発する。 5、6m位の崖を枝を掴みながら沢に降り遡行開始。 沢は渇水気味で、あまり釣れる感じがしない。 最終目標は、最後の二股。 ちょっと歩いてから釣竿を用意する。 私は食材確保の為餌釣りで、本宮氏はテンカラ、八ちゃんは何時ものフライで釣り開始するがなかなか釣れ無い。 3寸程度のちびイワナが4、5匹程度といった具合。 途中の通ラズも渇水の為、胸辺りまで水に浸かりながら超える事が出来た。 腰位浸かりながら超える所が何箇所かあり、割と面白い沢である。

 途中に開けた所があり、川原だが天気も良いので大丈夫だろうと其処をテン場に決定。 全員で川原を平らにならし、タープを張り流木を集めテン場が完成。 ザックに昼食のラーメンとバーナー、食器類を詰めてこの上の釣りに出発。 チャラ瀬が多いし釣れない。 今日は魚なしの宴会になるのか・・・・!

 本宮氏がテンカラで釣り上がりながら川岸の砂利の所を歩いていると、足元に封の切ってない『緑のたぬき(カップそば)』が落ちている! 本宮氏は気付かず釣り上がっている。 後を歩いていた私が拾って本宮氏に見せると、「あれ、それどうしたんですか?」の言葉が返ってきた。 一体、何処を見ているのか?魚が釣れず焦っているのか? 自分の足元である。 普通は気付くと思うのだが!

 しかしその『カップそば』は、今落とした物の様に新しかった。 ひょっとしたら左の沢に行くと言ったおじさんが、こっちの沢に入ったのかと色々考えるが、たぶん前日に釣り人がザックを閉め忘れて落とした物だろう。

 一匹も釣れず、昼を回ったのでお昼タイムに突入。 皆でラーメンを食べ、「この先は釣れるでしょう!」と、また釣り開始。 少し行くと、段々と良い渓相になってきた。 「これは釣れるかも」と思っていると、本宮氏が8寸程度のイワナをゲット。 暫くすると深場が有り、岩場に流木が掛かっているが、岩場にわずかに掛かっているだけのようだ。 ちょっと不安なので我々は右を巻くが、八ちゃんは泳ぎで突破、水が冷たく震えている。

 その先で八ちゃんがフライでイワナを釣り、私もその先でやっと1匹釣り上げる。
 3時頃、最終の二股を確認。 イワナは5匹釣り上げたが、3匹だけテン場に持ち帰って宴会のつまみに変身。 ひつまぶしにパスタ料理、本宮氏の手料理、なかなかです!

 皆寝不足気味で早めに寝袋に潜り込むが寒い。 でも朝まで熟睡する。


 朝は7:00と遅めの起き出し。 朝飯を食べたらもう一眠り。 10:00頃に起き出して、テン場を片付け撤収。 今回は蚊もアブも居ない快適な釣行。 魚も割りと居ると思う。 我々の腕が問題なのかも知れない。 ヘツリもあり、高巻きもあり、平水時なら泳ぎも結構あるかな?と言った所で面白い沢であった。 又違う季節に来てみたいものである。
本宮さん、八ちゃん【ありがとうございました】

 私に取っては今年最後の岩魚釣りであったが、11月辺りにボートでのワカサギ釣りにでも行こうと思っています。


本宮隠し沢の岩魚(手、隠し沢のオーナー)


(あべ みつのぶ)
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