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Fishing>2008釣行記 中杉川改め笠堀光来出川 |
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中杉川改め笠堀光来出川 |
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[報告者] 平江誠
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釣行日:2008/7/11〜13
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メンバー:上田勉、山路洋由
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寺尾一木、大塚八朗、平江誠
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今から10年以上も前になるだろうか、宇都宮渓遊会に入会して初めての釣行に参加させてもらったのが、何を隠そうこの中杉川であった。別に隠す必要もないのだが・・・
当時は、今では誰もがあたりまえのように使っているインターネットなるものが普及し始めたばかりで、いまだに連絡は電話やFAXが主であり、当然会の行事なるものなど一切決まっておらず、行きたい人が行きたい場所へ行きたい人と勝手に出かけるというのが当たり前のスタイルであった。ましてや源流へ出かけるにあたっても入会間もない私に声をかけてくれる奇特な人はおらず、入会1年目は一度も会の行事に参加することなく過ぎてしまった。
それでも何かの折に、この中杉川釣行のお誘いがあり一も二も無く飛びついたのを今でもはっきりと覚えております。
今は亡き大貫さんのマグナムを、朝一のしかも膨張しきったそれを早出ダムで見せつけられたときは、思わずその大きさとあまりのばかばかしさに会を辞めようかと思った程ショックを受けました。
またテン場では、朝の4時から枕元をうろうろ歩き回り、耳元で
「平江ちゃん、オラのカップ知んないかい?」
と何度も囁かれ、またまた今後の会での在り方について悩まされたのでした。
これ逸話は今では語り草として、延々と引き継がれていくべき貴重なネタだと私は思っております。ちなみに私のマグカップの柄が取れ今の状態になってしまったのも、この中杉川での出来事であることを付け加えておきます。あしからず。
そんな思い出多き中杉川に、一昨年、昨年に渡って挑んでいるが、台風や大雨に苛まれいつも入渓できずあらため釣行となっているのが現実であった。しかし今年こそは梅雨明けを狙ってのベストの日程、天候に恵まれるであろうと確信しながら、体育教師、自衛隊員とともに入渓点となる早出ダムへと到着した次第であります。
早速入山祝いを始めるべく、おもむろにブルーシートを敷きつつカップやつまみなどを並べ、乾杯しようとしたその瞬間、ぱらぱらーっと雨が降り始めた。そんなーと思いつつも様子を見るため車に非難する。この時は雨も上がり、後続の医者と焼き鳥屋の都合2名と合流し、つつがなくお祝いの儀式を済ませることができた。その後もブルーシートでごろ寝をしていた私であったが、寒さのため車へと避難してしばらくすると、ものすごい轟音とともに大雨が降り始めた。やはり今年も改めかー!残念無念!。そこからの行動は思いのほか速く、一目散で笠掘ダムへと向かい9時にはダム到着となった。珍しく宴の再開となることはなく、着替えもそこそこに雨量観測所へと続く仙道を歩き始める。
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ウルイサドリを登る一行
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なぜ通行禁止ロープ?? |
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増水気味の丸渕に到着、ルアーマン出動! |
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ここはルアーマンを名乗る麻酔科の医者が、鰹の一本釣りよろしく大淵にスプーンらしきものを投げ込んでいる。その足元の流れの止まった澱みから、高校の体育教師が大人気も無く見事7寸岩魚を釣り上げる。こんなシュールな場面をよそに、ほかの皆は黙々と昼飯をかっ込んでいる。そんな憩いの時間も過ぎ、大淵を高巻き本日のテン場に到着となった。
早速本日の宿となるタープを張り、薪を集めているといきなりの集中豪雨。1時間にわたる土砂降りの中、なんとか2日間過ごせそうな快適な空間を作り上げた。大雨により増水した沢では釣りにならず、その後はお決まりの宴会の始まりである。
本日持参した私のつまみは、鶏肉1kg、焼きビーフン、ベーコン、野菜適宜である。もちろんビール、焼酎、ウイスキーは欠かせない。渓での楽しみのひとつでもある料理も、みんなで食べると更に美味しさが増し、今度はどんな料理を作ろうかと仕事中に考えるのが私の密かな楽しみでもある。
焚き火の雨よけに張られた体育教師持参のミニシートは、既に焦げてとろけている。あんなに小さく燃やそうとみんなで決めたのにである。しかしこればかりは、焚き火マニアを自称する高校教師にとっては仕方のないことなのだと全員が納得する。
教訓その1 シートの下での焚き火はおとなしく!
雨が降り続く中、誰も水を汲みに行かないので、喉が渇いた私はタープを伝う水をコッヘルに貯めてあったのを思い出しラッキーと飲んだとたん、あまりの渋さ(燻製状態)に思わず吐き出してしまった。
教訓その2 飲兵衛は喉の渇きに備え、必ず命の水を確保しておくこと!
そんな楽しい夜も明け、二日目の朝がやってきた。今日は快晴とはいかないが、雨が降ることはなさそうだ。新潟地震や五十嵐川氾濫時の増水の影響か、以前と比べ極端に岩魚の数も減り、しばらく入渓を控えていた川でもあっただけに、渓の回復具合も気になるところだ。はやる気持ちを抑え、竿を出しながらのんびりと遡行する。本来であればテン場予定であった栃ノ木沢出会いを、焼き鳥屋と二人で川通しで通過する。両岸の切り立ったゴルジュでみるからに腰の強そうな増水した流れの中を、麻酔科医の声援を受けながらなんとか突破する。流れに抉られた側壁を、体育教師が遠心力を利用して走りぬける。ビビリながらもなんとか全員ついていくが、この瞬間がたまらなく楽しい。でも帰りには勢い余って流れに水没してしまった私がいた。
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ゴルジュを抜けた広河原 |
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トラブル発生? |
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果敢にアタック! |
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釣果もそこそこに、二股に到着。時間も12時を過ぎ昼飯にする。焼き鳥屋持参の大鍋に水を汲み、ラーメンを作っていると、まさかこんなとこでは釣れないでしょうといった流れの中から、体育教師があっさりと岩魚を釣り上げてしまった。それも岩場の上から・・・。勢いがついてしまったのか、そのまま自衛隊員と釣り上がっていってしまった。
釣り上げた岩魚は、ドクターにより“洗い”にされ、美味しくいただいた。しかしアルコール度数の高いスペシャル梅酒を飲みすぎてしまい不覚にも酔っ払ってしまう私であった。
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ラーメン作成中の焼き鳥屋
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二又で何思う by 麻酔科医
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昼飯も終え、西俣を釣り上がる。
皆に8寸サイズが適度に釣れるが、以前のような大物にはお目に掛かることはできなかった。
時間も4時となり釣りも終了となるが、いつものように私ひとりがボウズであった。 さあ、テン場に帰って宴会だ!。
テン場では、百均2時間男さんより入手した照明に、シャンデリアよろしくムーディーな雰囲気となり、焼き鳥屋によるもつ焼き、麻酔科医による岩魚のぶつ切りムニエルで大いに盛り上がり、いつものごとく酔っ払いとなってしまう。
最近は源流に来てメタボリックな体型を手に入れるのが流行らしく、2日間にわたり深夜に起きだしては皆でラーメンを食べている。以前は一度寝たら朝飯が出来上がるまで起きることのなかった私であるが、最近では年のせいか睡眠が浅く、酔いも浅いせいか、夜中に起きだして再び酒を飲み始めるという悪循環が起こっている。これではどんだけの量の酒を持ち込めば良いのかおおいに悩むところである。(たくさん持っていけー!!)
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ただいまモツ焼き作成中 |
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02:00(ぜろふたまるまる)ラーメン発進!
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大胆、岩魚のぶつ切りムニエル? |
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3日目は皮肉にも快晴の中での撤収となった。
暑さのため仙道歩きを嫌い沢通しで帰ることにした。一箇所だけ通過不可能な大滝を高巻いただけで、ダムサイトまでの清冽な流れの中を泳ぎくだる。男6人でわいわい言いながら泳ぎ下る様は、経験のない人たちから見るとなんとも滑稽な姿に写るんだろうなーと思いながらも、経験がある私なので、一緒にわいわいやっていた。またこの次も楽しい思い出を残してくれることを期待して、笠掘の渓に別れを告げた。
来年こそは絶対に中杉だー!!
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最終日だぜ〜!!
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良い天気だぜ!
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(ひらえ まこと)
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