Fishing2009釣行記 春のプライベート宴会釣行[阿武隈川支流]
春のプライベート宴会釣行[阿武隈川支流]
 
  
[報告者] 本宮和彦
釣行日:2009/5/2〜3
 メンバー:齊藤敦、上田勉
 寺尾一木、佐藤浩一
 根本宏、本宮和彦
 
 
 
 昨年の釣行時「毎年ここは恒例にしましょう」と齊藤さんと約束をした川に今年も行ってきました。

 今年は二人だけではなく多数の参加者があり、どちらかと云うと「宴会」が目的だったように思います。と、云うのも集まった6名のうち竿を持ってこない方が2名いました。そのためアルコールが切れてしまうのでは?と少々不安も覚えつつ夜の東北自動車道を1,000円と云う恩恵を受けながら寺尾さんのジムニーで一路福島を目指します。

 今回集まったメンバーは齊藤リーダーを始め、上田さん、今年から通信会員に見事復活(?)を遂げた根本さん、2日前に参加が決まった寺尾さん、昨年入会の佐藤さん、そして私こと本宮の6名です。

 少々の渋滞に時間を取られながらもようやく待ち合わせの場所へ到着。簡単な挨拶を済ませ2台に分乗し車止めに到着。時間はまだ月明かりも眩い午前2:00。残雪が周りに分厚く残る中、やんややんやと宴会が始まった。
持ち寄ったアルコールと行者ニンニクとジンギスカンの炒め物に箸が止まらない。
宴も盛り上がり、空も白み始めたところで準備開始。



山のサル達がお出迎え

イワナが走ってもテン場を目指します

休憩中

休憩の合間に山菜を目敏く

 
 急な斜面を下り酒臭い一行は目的地である二又のテン場へと歩を進める。途中落ちたら痛そうな滝をいくつか高巻き、2時間チョットで見覚えのある場所に到着するとテン場の設営を開始する。その合間を縫って持ち込んだアルコールを流れに冷やしタープが張り終える頃にはキンキンに冷え、釣りに来たことも忘れ2次会を開始してしまい、暖かい日差しの中のんびりと寛ぐことにした。

 ツマミのレパートリーでは会の中でも群を抜く齊藤サンではあるが今回は食パンを持ち込んできた。
「おっ??今回はパンですか?」
「たまに食いたくなるんだよ」

 まず、食パン2枚を用意し片面にバターを塗る。そこにシーチキンとたまねぎ、ウルイをマヨネーズ・黒胡椒で合えた具をはさみバターをひいたフライパンで軽く焦げ目をつけたら食べやすい大きさにカット。なんとも具材のシャキシャキ感とパンの表面のカリカリ感がマッチし、ついつい手が伸びる一品である。(どこで思いつくのか?料理本片手に夜な夜な研究しているのか?まさかとは思うが料理学校にでも通っているのか・・・)


暖かい日差しのテン場

齊藤リーダーと上田サン

乾杯の図

心配そうな齊藤サン

ホットサンドの具材

良い焼け具合です



  随分と酔いも回り気がつくとまだ朝の10時。
「上田サン、釣りに行きます??」
「当然だ〜!!ガハハハ!!」

 と云うことでテン場から下流域を齊藤、上田コンビ。上流域を佐藤、本宮で釣ることに決定。

 ふらふらと竿を片手に佐藤さんと出かけてみた。この時間帯雪代もあまり入っておらずイワナも深場に張り付いているようなのでテンカラを諦め、エサで魚信を取ってみる。釣り始めて30分ほどで大きい釜を持つ3メートルの滝を左岸から巻き、滝上部からはポイント毎にイワナの反応がある。しかし、この時期特有の少々痩せたイワナが多くキープには至らない。佐藤さんはといえば高巻きの際に竿を傷つけてしまったようなので私の竿を貸し遡行を続けた。途中右岸から流れ込む細い流れを辿って台地に出ると春の柔らかい日差しと今正に芽吹き始めた若い芽が小鳥達のさえずりとともに心を穏やかにしてくれる。




佐藤さんも釣りの開始

かわいい一匹をゲット

木々たちも歓迎してくれてるようです

 
 「佐藤さぁん!帰りましょうかぁ!」

 佐藤さんも小さいながらも釣果に恵まれ満足気であるが、ふと下流側を見て愕然。折からの雪代で川全体が流れに揉まれ「顔面蒼白とはこのことです」と髭を蓄えた顔にしっかりと書いてあった。
2人で時には手をつなぎ、腰上まで浸かりながらテン場に帰還。既に下流組も帰っており着替えもそこそこに3次会のスタート。


必死な佐藤さん

雪代が出てきた流れ

今夜もゴーゴーですか?上田サン



   テン場キーパーの寺尾、根本両氏の料理のおかげで今回は何もせずにただただ飲むばかり。根本さんは去年一緒に行った川で愛用のルアーロッドを折ってしまった。しかしその後私のテンカラ竿で難なくイワナを釣り上げてしまうところを見ると今回釣りをしないのは相当ストレスになってしまったのではないだろうか。寺尾さんに到っては10分間続けて竿を振っているところを見たことが無いので特に気にはしなかったが(酒をのんでいるところしか見たことが無いような・・・)

 イワナの散らし寿司、カルパッチョ、手羽のから揚げ、ビーフシチュウで酒も進み、睡魔が襲ってきた。
「おい、本宮!聞いてるのか?」
朦朧とした意識の中ついにシュラフに潜り込んだ私は2時間ほど帰らぬ人となり、目がさめたときには上田サンと齊藤サンが帰らぬ人となる瞬間であった。


 宵闇がせまり焚き火もゴーゴーと燃える中、夜中の宴会に備えるべく2度目のシュラフへ潜り込む。
ふと、目がさめると隣で齊藤サンが既に起きている。
「おはようございます。早いっすね。」
「おう。ところでラーメン食うかい?」
「いいっすねぇ。起きますか!」
時計を見るとまたもやAM2:00。

 そこからは上田サンを除く全員が起き出し夜中の源流ラーメン屋台の開店と相成った。
もやし、シドキ、焼豚をフライパンで炒め出来上がった生ラーメンの上にトッピング。寒いことも有り体も温まりこれまた焼酎が進み、シュラフに戻ってからも根本さんと2人明け方まで飲み明かし親交を深めた。


夜中の宴会

ずっと飲んでずっと食べていたような・・・

とどめの源流ラーメン



  翌朝、寝坊スケの私が起きると皆すでに起きており朝飯の準備が始まっていた。
「本宮!運転ヨロシク!!」
既に顔の赤い寺尾さんの宣戦布告に少々驚きながらも席に着く。

 昨夜の残りとハンバーグ、シャウエッセン、行者ニンニク入りスクランブルエッグと運転さえしなければ飲み始めたいメニューが並ぶ。

 炊き立てのご飯と納豆、昨夜のイワナのアラで出汁を取った山菜味噌汁で朝食を済ませしばし歓談。


爽やかな朝

根本さん、それは何ですか?
もしかしてイワナの散らし寿司ですか?

テン場前 二又出合いの流れ



 ようやく重い腰を上げたのはお昼過ぎ。天気も良いのでのんびりと山菜でも採りながら帰ろうとテン場を後にした。


帰りも快適に

来年もまた来ましょう!



 車止めに着くと楽しかった2日間も終わりを迎える。まだシーズンが始まったばかりであり、これからが源流釣りシーズン本番であるがのんびり釣行で少しは体が目を覚ましたかな?などと思っている私達は容赦ない帰省ラッシュへと吸い込まれていくのでありました。





(ほんぐう かずひこ)
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