Fishing2012釣行記 のんびり山菜でうまい酒でも飲まねえ会釣行[山形県朝日連峰]
のんびり山菜でうまい酒でも飲まねえ会釣行
[山形県朝日連峰]
 
  
[報告者] 齊藤敦
釣行日:2012/6/2〜3
 メンバー:林出政治、上田勉
 齊藤敦、阿部光延
 根本宏、板坂拓
 本宮和彦
 
 
 

  今年もやってきました朝日連峰〇〇沢

  泳ぎ?、高巻き?、へつり?長い道歩き?、いえいえそんなことどこでするの?

 と言う里川のようで源流ムードが満点のとっておきの沢。

 しかも、「美味しい春の山菜って何?」と聞いたら「ウルイ、アブラコゴミ、ウド、コシアブラ、シドケ、タラの芽かな?」と言うのが全部が食べ頃で出迎えてくれる。

 「ネモちゃん、アブラコゴミ踏んづけて歩いてるって」
 「だってそしたら歩くとこないもん」なんて。

 変な例えだけれども沢山の旬の野菜が最盛期の農場で釣りをしているような。

 「って場所はどこだって?」、絶対に言えません。

 ネモちゃん:「嫁の悪口なら何ぼでも言えるけどこれだけは勘弁してくれ」とのことでしたので申し訳ありませんが、皆さんはここへ行ったつもりでお読みくださいね

金曜夜、土曜深夜になる栃木組に先行し、福島組の齊藤、林出さん、上田さん、阿部さんで場所取り先行隊(早飲み先行隊?)として現場車止めへ。

 福島を発つ時は予報通り小雨、でもこの後、深夜には曇りに変わり日曜にかけて登り坂のはず、でも小国に近づくほど雨脚は強くなり、車止めでのシートを広げての入山祝いも叶わない。でもそれはそれで百戦錬磨の飲兵衛集団、雨が降ろうが、ヒョウが降ろうが「やるときはやる」ツワモノ集団。しっかりとお勤めさせていただきました。しかも夕食も惜しんで飛ばしてきたため酒も進み、栃木組が着いた時は失礼ながら起きて挨拶を交わす気力もなし。先方の車内では随分と盛り上がっていたようだがそのまま横になり空が薄らと白み始める。

寝不足3人がニコニコ



 

 来る途中に車で踏み潰してしまった青ガエルの効果かいまいちすっきりしない天気ではあるが雨も一段落の様。

 早速、寝足りない様相の後発組を起こしてパッキング。

 今回は本宮氏の同じ勤め先の好青年、源流初体験の板ちゃんも初参加、初体験とは言いつつ山形出身で当時は山菜を随分食べたので今回も山菜たっぷりの料理で美味しい酒を飲みたいと参加。

 それぞれ何が入っているのか、2日分には多過ぎるザックを背負い出立。山道はきれいに整備されており、眩いほどの新緑と残雪の中、快調に進む。道沿いにはコシアブラやそこいら中にコゴミがあり、中々進まない。



沢床に降り小休止



 

途中道は小沢を跨ぐが私が先頭で乗り越えた雪渓が直後にまっぷたつに崩壊し、肝を冷やす。ここから沢沿いに進み、こんどは斜面に張り付く山菜のウド、ウルイ、シドケがターゲットに変わる。

もう、食べる分は良いでしょうと言う頃、去年のテン場へ。

 が〜ん、一面の雪で寝るところもない、こんなところで寝たら翌朝、目が覚めないで人生を終えてしまうかも?と言うことでさらに上流へ。少し行った中州状の平らなところを整地し、山菜宴会ツアー御一行様のお宿に決定。

早速、巻き集め、タープ設営。ここで少し前から雨が降ったりやんだりでいたお天気が急変、「ゴロゴロゴロ」「ん?飛行機か?」「いや雷だ」、空はだんだん暗くなり雨は強く、豆粒大のヒョウまで降る始末。

川もいつしか濁流になり、「釣りができるかな〜」と不安になってしまう。雨対策に入念にタープを張って終わるころには何とか天気も持ち直す。



濁りの中上流を目指します


絶好調のウド

絶好調のアブラコゴミ




 

まだ、川は濁りがあって足元が見える状態ではなく釣りは無理。やることといったらタープ新築祝いの宴会のみ。それぞれのザックからはこれでもか!と言う位酒が出て来てテン場脇の残雪冷蔵庫に仮置きされる。

多少肌寒い陽気ではあるが冷えたビールはやっぱりうまい。日本酒、焼酎と行って根が貼りそうな寸前でいくらか濁りが薄くなった沢を釣り登る。

 

 まだ、濁りで底が見える状況ではないが早速阿部さんに良い型が来る。


 

  板ちゃんも何となくぎこちないが良さそうなポイントに仕掛けを流している。
 
 ギャラリーが見守る中、アタリがあって合わせるが少々早すぎたようで針掛かりしない、「もう1回、もう1回」と声にまた、同じポイントに。「お〜竿が曲ってるんでね―の」と目出度く良型の初物をゲット。


嬉しそうな板ちゃん
努力は報われる


これまた嬉しそうなバクサレ氏




 

そそろそ腹もすき、昼飯タイム、ここで山菜フルコース第1弾。

釣りの途中に採ってきた山菜でウド、コシアブラ、アブラコゴミ、そしてイワナの天ぷら、コシアブラを薬味にしたソーメン。昼酒飲んで山菜天ぷらを鱈腹食ってソーメンをいただいて何と贅沢な遊びをしてるのだろうか。側壁から流れ落ちる沢水もお酒の水割りに最高。



昼の宴会
(2枚の画像を合成してみました)


源流ソーメン
ウルイの葉が大皿代わり


     
   一匹はお刺身で頂きました

 

さらに釣り登りいつもはここで納竿の二又に。ここは右が直瀑の滝で遡上止め左は入口に落ち込みがって去年尺物が出た場所。上田さんがこの左を釣って見事に丸々太った良型を掛ける。いつもは右の滝下にも小さいながら溜まっているのだが今回はお留守の様。

 「実は滝の上にも放したんだよ」と貴重なマル秘情報を事前に仕入れていたので期待に胸を膨らませ、高巻きで滝上に。

 流れは穏やかになり、巻き降りた場所で阿部さんが竿を出すと小さいながらイワナが。
 「やっぱりいました」こうなれば俄然やる気が違います。種沢のようであまり大きくはないがイワナは沢山いるようです。沢は詰め上がると雪で埋もれるようになり、そろそろ終わりの様相。

 右の支流に入ったネモちゃんが直ぐのところの滝でルアーで尺物を掛けてこれで納竿。もう沢山。いつまでも枯れることなく遊ばせて欲しい願いを込めて釣れたイワナはすべてリリース。


 

 あとはテン場での楽しい宴会が待っている。来たところを足早に下り、僅かで到着。

 山菜フルコース第2弾、ウルイのお浸し、サラダ、シドケのお浸し、ウドの味噌和え、何故か手羽先、カレー、板ちゃん特性ハンバーグ、チャーシュウ、なんぼでもあるお酒。

 なぜか瓶のウイスキー「山崎」、そしてこれをガラスのグラス?で残雪を入れて飲む、おねえーちゃんがいるところで飲む酒もまずくはないがこれは比較にならない。

テンバ脇のマザーツリー

好調先生もハフハフ


本宮氏持参の山崎&ロックグラス

天気も回復
回復していないバクサレ氏




 

あとは何を食って何を飲んだのか記憶喪失。

 日没とともに瞼の開閉機能に障害が発生、止む無くシュラフに潜り込む。夜半、何かの拍子で目が覚め「随分寝たな〜」と時計を見るがまだ10時半。焚火の残り火にマキを足し、一人ちびちびとやり始めるが一人ではどうにもつまらない。起床の号令で半ば強引に皆さんを起こして2、3?4?次会開始。

 どんよりとした天気はすっかり回復し空には満天の星。それぞれ焚火の周囲に陣取って夕方にあれほど飲んだのにまた酒が進む。もう酒のつまみは焚火で十分。柔らかな炎を見て飲んでいるだけで飽きることはないがもう0時を回り、このままだと夜が明けてから寝てしまいそう。これ以上は、と大人しくタープの下に。



 翌朝は無茶飲みをしなかったこともあり、目覚め快調、天気も最高。上田さんが入れてくれたコーヒーとまだ残雪冷蔵庫にふんだんにあるキンキンのビールを交互にいただく。「ん〜ん、不思議な取り合わせだがどっちもうまい」今日はのんびりと山菜でも採りながら小1時間の来た道を下るだけ。ついに阿部さん持参の冷酒にも手を付け、始まってしまう。

 朝飯のメニューはウドご飯、テン場の倒木にあったウスヒラタケとウルイの味噌汁、定番シャウエッセン、ウドの香り一杯の飯が食欲をそそる。腹一杯ごちになって2度寝?3度寝?。昼近くに起き出し、今度は昼飯、ラーメン、しかも鉄の中華鍋で炒めたチャーハンもセット。全部残さず平らげ暫し休憩。


朝食の準備
上田さん、齊藤さん
阿部さんは後ろで監督

来た時より美しく
撤収作業もスムーズ

     
     


 

あとはパッキングをして終わり。大いに飲んで食って釣って遊んだ2日間も間もなく終わり。


 遊びの残骸をきれいに片づけ、「来た時よりも美しく」でついに撤収。一時はどうなることかと心配したお天気も土曜の午後には回復し、今は雲一つない快晴。

      来年もくるぞ〜!!



(さいとう あつし)
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