Fishing2013釣行記 初秋の渓は涼やかに[新潟県室谷川支流]
初秋の渓は涼やかに[新潟県室谷川支流]
 
  
[報告者] 本宮和彦
釣行日:2013/9/14〜15
 メンバー:佐藤孝明、本宮和彦
 
 
 
 
 
 

 今年何度か予定を立てるも中々実現しなかった佐藤君とシーズンもそろそろ終わってしまうというこでと盛り上がり待ち合わせ場所はいつもの塩原の道の駅に決定。

 そこから私のパジェロで移動となり会津を抜けR49から一路新潟へ。林道車止めに着くころには随分と夜も更け入山祝いをガッツリとしてしまったため目が覚めたのは6時半。幸い先行者もいなく貸切の沢なので慌てることもなく遡行開始。

 水量は少なく普段なら泳ぎも交えるような淵も難なく通過し約3時間でテンバへ到着。タープを張り昼食を携えいざ上流魚止めへ。

 



仕掛けを作る佐藤君



 この界隈の沢はどこへ行っても岩盤が発達しており雨が降れば一発で取り残されてしまいそうな渓相に事あるごとに狭いスラブから除く空を気にしながら遡行を続ける。

 天気も良く少々寒いがちょっとした深場も私が嗾け佐藤君はドンドン水の中へ入っていく。

 後から聞いた話だがどうやら彼は泳げないらしい・・・ 恐るべし・・・



良いポイントですが・・・

泳げないはずなのに堂に入っていますね



 幾つかの滝を超えずいぶんと高度も上がったようで先ほどまでいたアブ達もようやく姿を消した頃、足元を流れる水も冷ややかになりこれはイワナたちも出てくるかな?と思った矢先。

 佐藤君の竿が撓っているのに合わせる気配すらない。

 「どうした!かかっているぞ!」
と声をかけると上げた竿には6寸ほどのイワナが。

これには本人も苦笑い。


好天に恵まれ遡行ペースも上がります


小さいながらもポツポツと釣れてきます



 引き続き私が竿を出す。 ここまで来るとポイントが明確であり竿を出せば必ず魚信があるので非常に釣りが面白い。
 左カーブの先に大きなポイントが見えるがその下を念のため探るとどうやら根がかりをしてしまったようだ。
仕掛けを回収しようとそのポイントに向かおうとすると竿がビュンビュン唸っている。

 「ん???」 流れが枝を巻き返しているように思ったので竿を立ててみると、その先はドンドン上流へ走り始める。

 思い切り竿を引っこ抜くと枝かと思っていた先には居着きらしく黄色い腹を横たわせ大きいイワナがバタバタしていた。


久々のドッシリとしたイワナです

この後も流れへ元気に帰って行きました




 程なく、ブナの森が渓の傍まで降りてくる。帰りの小滝や泳ぎを考えるとこの辺が潮時かと昼食のソーメンを食べ一休み。

 

熊の爪跡が残るブナの大木





 テンバに戻り薪を集めゆっくりと準備を進めていく。

 着替えを済ませ夜風に紺色の空を見上げると幾つかの星が見える。私はこの瞬間がとても好きだ。

 この頃になると酔いも進み空を見上げることも間が空き、気が付くと満点の星空に感嘆の声を上げ秋の夜長がひとしきりテンバを明るく照らし出す。

 焚火を前に疲れた体を伸ばし横になり酒を飲みながら気が付くと鼻歌気分。
 

 沢音と気持ちの良い夜風にいつしか眠りにつき気が付けば焚火は橙色の熾きを残し静かに落ち始めていた。


焚火で暖を取りながら夜は更けていきます



 昨夜は宴のお陰か殊の外良く眠れた。

 朝食の準備も程なくこなし、米が炊き上がると残った食材で栄養満点の食事を済ませる。




朝は雨が降っていたのでタープの下で朝食の準備

シャウエッセン!
腕がなります


     
   良く食べよく遊び
子どもに戻った気分です

 


 この翌週は久々にキツメの釣行が控えている私にとってとても良い足慣らし、泳ぎ慣らしになりました。

 お付き合いいただいた佐藤君、今度はどこに行きましょうか?隠し沢のキノコ採りも良いですね。
 

 楽しみにしております!!




(ほんぐう かずひこ)
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