Fishing2013釣行記 源流釣行改め、水トレ、ボッカトレ[片品川支流泙川]
源流釣行改め、水トレ、ボッカトレ?
[片品川支流泙川]
 
  
[報告者] 山路由洋
[写真] 本宮、寺尾、山路  
釣行日:2013/7/13〜15
 メンバー:小鷹哲、平江誠、寺尾一木
 本宮和彦、山路由洋
 
 
 
 いよいよ待ちに待った本格源流の時期が訪れた。関東地方は、例年より約2週間も早く梅雨明けしたが、残念ながら東北地方がまだ梅雨明けしていない。天気図を確認すると、少し怪しい前線が張り付いている。

 今シーズンの源流釣行スタートは、早出川水系割岩沢である。今回は、是非ジッピを泳ぎたいと、皆が気合い十分である。釣行前日、東京組と栃木組は磐越道津川ICにて合流するが、この頃から大粒の雨が、降ったり止んだりと目まぐるしく変わる。一ノ俣沢車止めに着くと早速、ジッピ制覇を祈念し宴会開始となったが、暫くすると大粒の雨がタープを打ち付け、すぐさまお開きとなった。

 翌朝、目が覚めると車止めが、池の様になっており、雨脚が緩む気配がない。小鷹顧問が「これじゃ、割岩沢は無理だな。」と判断し、他に入渓出来そうな渓はないかと、皆で協議した結果、本宮氏が以前より興味のあった群馬県片品川水系の渓に決定し、直ぐに転進南下する事となった。

さあ、ようやく出発



 
二日目、ザックの中身を1泊分に減らし、再度パッキングを済まし出発となった。渓に降り立つと、広河原が続き、両岸には巨大な岩壁が聳え立ち、まるで黒部渓谷を思わせる。暫くすると、沢登りのパーティに出会い、お互い安全を願い、先を急ぐ。1時間半程、広河原を歩くと、渓は狭くなり始め、ゴーロ帯が現れた。
 


なかなかの景色です

渓相が良くなって来ました



 
さぁ、ここから竿でも出しながらと思った矢先、2人の釣り人が竿を出しており、尺近いヤマメを数尾手にしている。寺尾氏が事情を伝え、静かに先を譲っていただいた。

 渓が深くなると、やはり遡行が厳しくなる。徐々に泳ぎ、へつり、泳ぎ、お助け紐で渓を上る。渓は、徐々に狭くなり源流らしさが増し、疲労も増すが、途中の石清水が身体の火照りを冷ましてくれる。

 途中、ネイチャー(ねーちゃん?)カメラマンに転職?を密かに企んでいる本宮氏が、頻りにカメラに納める。イワナが居着きそうな落ち込みが幾つかあったが、竿を出さずに先を急いだ。

 何処か良いテン場がないか?と探していると、整地すれば5人は寝られる高台を見つけ、今回の宿場とした。

左岸にかかるきれいな滝


激流の山路隊員
がんばれ山路!

攀じ登る本宮隊員
負けるな本宮!

     
   チョット一息

 
     
   テンバ前で撓る竿

 
     釣れてきたきれいなヤマメ

 

 皆でテン場を設営していると、小鷹顧問が「山ちゃん、魚を調達してきてよ。」と声がかかり、「了解!」と一声。実は、今回の釣行前に、「イワナの天ぷらを是非食べたい!」と懇願していたことを覚えていて下さったようだ。早速、テン場近くの大きな落ち込みのある淵にて竿を出すと、尺近いヤマメが掛かった。これほどの深い渓にヤマメが?と感慨深いものがある。結局この1尾に終わってしまった。

 設営後、小鷹顧問を残し、皆で上流へ釣りに出かけた。テン場から上流は、ゴーロ帯も少なくなり、広河原が現れ、イワナを2尾追加し、時間切れとなったため、戻ることとした。
 

山路隊員
エサ釣り開眼か?


黄色づくめの平江さん


    上から見ると小さい岩魚がルアーを追っています

 
     その釣果です

 
     
     良い渓相が続きますがアタリは激渋です

 
     
    それでも釣れてくれた岩魚

 
     


 
テン場に戻ると、早速、夜の宴の準備に取りかかる。

 途中、大粒の通り雨に遭遇したが、イワナとヤマメの天麩羅は、無事に皆の胃袋に収まった。ヤマメの天麩羅は、イワナより身が細かく、ふっくらと柔らかく美味であるが、塩焼きの方が美味かも?本宮氏の特製源流カレーに舌鼓し、賑やかな肴の源流酒場は夜更けまで続いた。

 宴の途中、焚火を見て逃げ惑う雪男イエティを見たような気がするが、酔いのせいか?夢だったのか?未だに不明である。

正しい水トレはどれでしょう??


銘々に宴の準備に取り掛かります


     
   ヤマメとイワナの天ぷら
ホクホクで旨かった


 
     焚火と男達

 
     夜は冷えるので暖を取るには焚火は欠かせません

 
     
     


 
3日目、まったりと蝉の声で、朝を迎え、テン場を綺麗に撤収する。帰りは、沢通しで行くか林道へ上がるか協議した結果、今後の為に後者となった。途中、この渓をよく訪れるという釣り人に出会い、林道への取り付きを再度確認し、沢をドボン、ドボンと泳ぎ下る。

 約2時間程で林道への取り付きを見つけ、小休止となった。山肌の急登な道を、這い蹲るように上がり、約50m進む毎に休憩となる。ザックの中身は減ったが、濡れて重くなったザックのベルトが肩に食い込み、思うように距離が進まない。息が上がる中、約1時間程で支尾根に着いたが、飄々と先を進む平江氏の姿は、全く見えず、林道もまだまだ見えない。やがて、「着いたぞ!」と平江氏の声が聞こえ、何とか2時間かけて林道に辿り着き、疲労困憊にて遅めの昼食を取る。その後、約1時間の林道を下り、何とか車止めに到着となった。



 
今シーズンの初源流は、天候不良のため入渓出来なかったが、無理は出来ない。次回、改めて準備を整え、再チャレンジとなった。


(やまじ よしひろ)
BACK HOME TOP
                          Copyright (C) 2005 utsunomiyakeiyukai. All Rights Reserved.