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Fishing>2014釣行記 古の峠道[会越山塊] |
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古の峠道[会越山塊] |
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[報告者] 本宮和彦
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釣行日:2014/6/27〜28
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メンバー:上田勉、渡部信雄、小島一郎
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山路由洋、本宮和彦
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登山・・・違うなぁ。
源流釣行・・・全然違う。
今回の2日間を形容する言葉が見つからない。上田さんに持ち物確認すると竿はどちらでも良いと言われていた。
なるほど、確かに釣りではなかったようだ。
古(いにしえ)の道は古くは越後と会津を結ぶ八十里越えの裏街道として密かに息づきゼンマイ採りの泊まり山を主とする地元の方が辿った貴重な道だ。
真奈川の鎖ゲートをまたぎ通いなれた道を5人が歩き始めたのが朝7時ちょうど。
おおよその時間読みでは峠を越えて14:00には叶津川の一支流赤崩沢のゼンマイ小屋跡へ着くだろう。
遅れた山菜と意外な好天に各々顔も晴れやかだ(った)。
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朝露に穏やかな朝を迎える
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この後の行程に微塵の不安も感じずゾウさんのテンバへ到着。(9:30)
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ハマナベさん、小島さん
薄日も差す中順調に距離を稼ぎます
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明瞭な踏み跡
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通いなれたゾウさんのテンバ
何かの山ガール向けの雑誌と同じアングルで
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いやぁ、良い天気だねぇ〜
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疲れたな!!山ちゃん
そうですね!!上田さん
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持場沢を過ぎ本流右岸に道を拾い笠の沢へ入る。(11:00)
笠の沢は穏やかで小滝を快適にクリヤーし高度を稼ぐ。水量も安定して(いた)非常に歩きやすい。
以前私が一人で訪れた際、左岸側の広い台地を勝手に野球場と名づけた場所でラーメン休憩。(12:30)
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持場沢でたまらず竿を出す私
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笠の沢でラーメン休憩
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赤く錆びたような笠の沢
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ゴーロ帯を乗っ越す山路隊員
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途中見つけた真四角にくり抜かれた岩穴
侍の隠れ家か・・・?
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ふう・・
疲れたな・・・
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笠の沢も源頭近く稜線を間近に斜面をトラバースし道を探すが私にはどれも藪にしか見えない。
リードする上田さんも首をかしげている。強引に椿の枝を掴み体を持ち上げるがザックが引っ掛かり思うように進まない。すると木の根元に古い登山用ヘルメットが埋もれている。
全員で目を凝らしながら稜線を目指し藪の中へ体を捻じ込んでいく。
う〜〜ん・・・ この先どうなるんだ・・・??(14:00)
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笠の沢源頭部
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疲れたな・・・山ちゃん・・・
疲れました・・・上田さん・・・
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美しいブナの原生林を進む
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上田さん、頼みますよ
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道なき道を進む
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さぁ!道はどこでしょう???
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道でなく窪地です
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眼下には会越の山並み
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赤崩峠と地形図には明記されているが私たちには峠どころかコルに辿り着くのが精いっぱい。(15:30)
地形図で位置確認するとどうやら峠の50メートル近辺にいることになるが見渡す限り藪の稜線が見えるのみ。このままでは赤崩沢に辿り着かなく山中ビバークも覚悟するしかないと馬の痩せ尾根を脆い足場に気を取られながらクライムダウン。
ようやく水の流れる音が聞えてきたがテンバ脇を流れる小沢のそのまた支流であることが分かりこのまま下れば目的地に着ける。
そうなると元気が出てきたと思いきやポンと広河原に飛び出た。
ふぅぅ・・・ 何やらずいぶんと疲れた。
ゼンマイ小屋跡地は右岸であるが左岸側にも適地があった為ザックを降ろし一息入れる。(17:00)
ここまで10時間の行動は私たちの気力、体力両方を奪いしばらくは座り込んだまま誰も動かない。
ようやくタープを張り、着替えを済ませるころには雷鳴が鳴り響く豪雨が私たちを囲み始める。
今度は雷か・・・
私も背中に吹き込む雨に難儀しながらもビールを飲み始めた。
男5人寄り添うように車座になり今日1日の行程をクスクス笑いながら話し始める。
疲れすぎてるのか呆れたのか笑いたくても風雨が強く気持ちが乗らないのか?
答えは全部である。
しかし、朝から助け合った5人は酔いが回り始めるとあれやこれやとツマミが出始まりいつもの宴会大盛況。焼酎を渓水で割りウイスキーをストレートで煽る。私が持ち込んだラム酒は底を見ることなく夜半を前に目もうつろ。
「ダメだぁ〜!疲れたぁ〜〜!寝るべえ〜!」
と上田さんがシュラフに潜り込むと皆が一斉に眠りについた。
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豪雨の後のテンバ
散らかり放題ではありません
仕方ないんです
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膝を伸ばして朝食
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釣り好きな上田さん
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翌日は雨も上がり焚火の前で朝食を済ませると上田さんがチョット竿を出すという。
おとなしく見ていると増水気味の沢を渡渉している。チョットとは言い難いサンダル釣りに釣り好きの本性を見たような気がした。
テンバを撤収後昨日とは違う本当の(?)ルートで尾根を目指す。途中大雪渓を乗り越え斜面に取り着き微かな踏み跡を辿ると稜線に辿り着く。
ブナの大木に先人たちのナタの切り付けが見られる。
「おぉぉ!!これが赤崩峠だぁ!!」
どうにか目標の峠を確認し下山を急ぐと昨日は穏やかだった笠の沢がな、なんとなんと痛恨の大増水。
想定外の高巻きやスクラム渡渉を繰り返しどうにか踏み跡に戻る。
遅すぎる薄日の光に水気を含んだザックを乾かす間もなく車止めを目指し明瞭な道を戻っていく。
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この雪渓を超えると本来(?)のルートがありました
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山越え前の貴重な水分確保
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藪に囲まれた赤崩峠
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喜びの山路隊員と小島さん
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穏やかだったはずの笠の沢
お手上げとはこのことです
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マムシもお出迎え
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「来年も来るかぁ〜??」
と笑いながら上田さんが皆に聞こえるように聞いてきた。
思わずハイと返事した私も同じ気持ちだっただけに苦しくても止められないこの遊びの醍醐味を知った気がした。
皆さんも来年、是非参加してみませんか?
とてもツラいしとても苦しいけど、それでもめちゃくちゃ楽しいですよ!
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(ほんぐう かずひこ)
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