Fishing2016釣行記 野を越え山越え谷越えて[新潟県三面川支流]
野を越え山越え谷越えて
[新潟県三面川支流]
 
  
[報告者] 本宮和彦
釣行日:2016/9/9〜11
 メンバー:平江誠、齊藤敦、林出政治、上田勉
 寺尾一木、神山大典、本宮和彦
 
 
 
 
 9月の声を聞き会の釣行でもある三面支流へ参加する為、リーダー平江さんへ連絡を入れ集合場所への段取りをこなす。

 思い起こせば今回で5回目の釣行である。


 1度目は尾根歩きで迷いとんでもない下流部へ降りるルートを取り途中ビバークという経験のもと2度目は増水の
F1を避けるためエスケープルートを辿りまんまとテンバまで10時間の大行脚。ようやく3度目でまともな釣行をこなした曰くつきの沢である。

 「なんでこんなところで迷うんだよ」
とは平江さんの弁。









 当日は比較的涼しい中、渡渉する沢の増水もなく快適な3日間のスタートに気が楽になり難所である急登も気持ち良い。

 新調したザックの背負い心地のせいか非常に登りが楽だ。今まで喘ぎながら着いた尾根には笑いながら大した
疲労感もないまま着いたのは自分でも非常に驚いた。

 上田さんからは
 「また酒を持ってこなかったんだろう」
と容赦ない仕打ちを受けるものの夜の宴会に不足を生じる訳には行かない量は担いでいる。



 もしやこの年にして登山家としての資質が開花したのだろうか?はたまた天使の羽のランドセルの様な魔法のザックを手に入れてしまったのだろうか?
こんなことを考えながら山越えをこなし、下降地である二又出会いで小休止。



 気持ちに緩みがでるとロクなことが無い。
余裕綽々で竿を出し遡行を始めるが、なんと一投目で竿を折ってしまった。



 どこからか

   「釣りなんかしてる場合か」

私にだけ聞こえたイタズラ声は流れの音に掻き消された。



キクラゲは夕食のおかずに


     
  朝日を一望
見慣れた風景である



 
 
清冽な流れに身を浸す


     
  テンバを目指す遡行


 
 
     
  齊藤さん
いいとこ流しますね


 
 
     
  水量豊富なF1


 
 
     
  ゴルジュのヘツリ


 
 
  

  テンバに着くと雨模様。それでも釣りに行く者、薪を集め早く一杯呑みたい者各々好きな時間を過ごし明日へのエネルギーチャージ。


 増水に無理は禁物でありこれは危険回避以前の問題である。と理論的かつ合理的な理由を一人一人と確認し合い、満場一致で宴会の開始。


     
  雨の日はお酒を飲みましょう
by Makoto Hirae



 
 
     
  おい本宮!
酒持ってきたか! 


うん・・・
呑みきれないくらい・・・


 
     
  平江さん
カメラ目線ありがとうございます



 
 
     
  神山君
カメラ目線ありがとうございます



 
 
     
  赤々と燃える炎


 
 
     
  撃沈


 
 
     
  赤々と燃える炎


 
 
     
  撃沈


 
 





 明けて2日目

 上田さんに予定を確認。

    「行くに決まってるだろう」
 
 齊藤さんを誘い3人で目的の地へ。


 朝日の沢らしく小さな枝沢でも増水後はブナの大木が流れを遮っている。この地に思いを馳せた私は万感の思いを胸にこの地を後にした。





 テンバへ戻り薄曇りの中釣り支度を整えチョットだけ上流を目指した。すでに昼を過ぎている為ほんのチョットだけの釣りであったが神山、上田両氏を見送り途中で沢を引き返した。




まずは瀬尻から毛ばりをキャスティング



齊藤さんは良型をget!!


行け!!
神山!!
行くんだ!!
大典!!



ということで本宮さんはここで引き上げるぞ!!





 別の支流で平江さんが釣って来たイワナをツマミに2日目の宴会が既に始まっていた。
 
 早速着替えて乗り遅れを取り戻し巡航速度で焚火を見つめる。

 平江さんとどちらが誘う訳でもなく前の流れで汗を流しさっぱりとした宴会はやはり楽しい。



平江さん
いつもいつもありがとうございます



そういうこともあっぺした?

ん〜・・・
確かに言われてみれば


楽しい宴は夜が更けるまで続きます



黄色いふたりはご愛敬



     
  みんなで記念撮影

猪木???



 
 






 今回の釣行には積年の思いを果たす目的があった為竿が折れようが増水しようが私にとっては二の次であった。思いが通じたせいか2日目の午前だけ雨が上がり目的の地へ辿りつけた最大の収穫を心に下山の途につく。

 焚火の煙だけでなく私の曇っていた心をも洗い流すきれいな雨は再び訪れる私達に晴れ渡った空となり山々と
同化した心に澄み渡る事であろう。



 

(ほんぐう かずひこ)
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