Fishing2016釣行記 最高の「いがっぺした釣行」[山形県朝日山塊]
最高の「いがっぺした釣行」[山形県朝日山塊]
 
  
[報告者] 板山拓
釣行日:2016/5/20〜21
 メンバー:齊藤敦、上田勉、阿部光延
 本宮和彦、板山拓
 
 
 
 
  

 5月に入り気候がよくなり釣行するにはもってこいのシーズンとなりました。今回は私の生まれ故郷である山形県へ齊藤さん秘蔵の沢を釣行することとなりました。

 今回のメンバーは福島からは齊藤さん、関東組は上田さん、本宮さん、阿部さん、と私板山の5人の参加となった。齊藤さんは1人で直接集合場所に直行、関東組は湯の香塩原の道の駅からPM9:00に出発できるように集合となっていた。時間に余裕をみてPM8時30分すぎに到着。上田さん、阿部さんは既に到着していた。


 会社から直接向かったため、着替えをし終わったところで本宮さんも到着。4人そろっていよいよ出発。ここから4時間ほどの道のりである。運転は本宮さん。(運転おつかれさまでした)途中、宴会用の酒、朝ごはん等を買い込み着いたのはAM12時30分過ぎでした。到着して、齊藤さんに宴会スタートの声をかけましたが、寝ていたため到着して外にテントを張りテントの中で4人で前夜祭を行ない、2時半を過ぎたころ朝に備えて仮眠。テントで寝たが寒くてしばらく眠れず。

 夜が明けて明るくなり齊藤さんの声で起床。5月も中旬だからもう寒くはないだろうと思っていたが予想が外れ、なんだか1ヶ月前に季節が逆戻りしたかのように朝は寒かった。体が冷えて動かない中出発の準備を始めた。齊藤さんが準備してくれた食材3袋、玉子10個、缶ビール4缶をザックの中へ詰め込んだ。ビールに至っては最初から入れていた6本をたすと10本になった。パッキングを終えザックを肩にかけようとしたら、もち上がらない。

 このとき「やばい」と思った。ザックを持ち上げようとしたときに上がらないのは、初めてだった。今までに無い重さだった。そこで、無理ですともいえず、それでもなんとかザックを背負い準備を整える。これから歩いていくのはちょっと不安だな?。とりあえず、怪我だけはしないようにと思いながら歩き始める。



齊藤さんと上田さん

明るい森に分け入ります


     
     


 しかし、沢に降りるまでが大変だった。山の斜面伝いに歩くのだが、ザックのおもみで体が振られ態勢を崩しかけそうになったが、なんとか沢まで降りることができた。あとはテンバまで、休憩をとり、山菜を採ったり、釣竿を出し釣りをしながら沢を遡って行った。

 私は、釣りはほぼ初心者のため、齊藤さん、上田さんの教えをいただいたり、本宮さんが自分のザックが重いのを気づいていたようで危ないから少し持つようと言っていただき荷物をもっていただいたりして、3時間程でテンバに到着した。



単焦点レンズならではのピント
単焦点ですから・・・



テンバに到着後
何を話しているのでしょうか






 テンバについてまずは休憩。その後焚き火の準備、タープ張り。焚き火用の木を集め長い枝を切ろうと持参したノコギリを出した時に齊藤さんに怒られてしまう。

「100円ショップのノコギリじゃダメだ。もっといいの買わなくちゃ!!」


 阿部さんもノコギリをもっていて借りて枝を切ってみたら、切れ味がまるでちがう。次はちゃんとしたノコギリを買いたいと思う。そうこうするうちテンバの準備完了。その後ビールでカンパイ。乾いた喉を潤した。


 喉も潤ったところで、今日の宴会用の魚を釣りにいざ出発。さて、自分は魚を釣りあげることができるだろうか?そんな思いを胸に竿を手に上流へとむかう。まずは、釣りが上手な人を観察しよう。上手な人はどこが違うのか。そうしているうちに齊藤さんが大きな魚を釣り上げた。それはヤマメだった。私はヤマメを見るのは初めてだった


齊藤さんと釣りあげたヤマメ


渓畔林が青空に映え気持ちの良い沢歩き




 私も一匹、まずは釣ってみたい気持ちになった。上田さんに魚がいるポイントを教わり餌を投げる。2回同じポイントに餌を投げて反応が無ければそのポイントはあきらめる。そうして上流へと上って行った。それを繰り返すうち自分にも当たりがあり小さいながら1匹釣り上げることができた。午前中私が釣ったのはこの一匹だった


私も竿を出しアタリを取ります


釣りあげた小さなイワナをニッコリ



 昼の休憩を取る。まずは梅酒でカンパイ。昼食は、白石温麺と途中で取った山菜を天ぷらにして食べた。取れたての山菜の天ぷらは最高だった
 

出たてのウルイ


斜面に生えた柔らかそうなウルイ



     
  食べごろのコシアブラ


 
 
     
  食材の準備はキッチリと


 
 
     
  源流ソーメンと山菜天ぷら


 
 
     
  箸が止まらずつい無言になります


 
 


 昼食を食べ一休みした後、再び上流へ。魚がいそうなポイントに餌を投げるが魚はかからなかった。途中急な斜面を登り滝を超えると魚がいそうな雰囲気。阿部さんが魚が走ったのが見えた言っていたが自分はそれを見過ごしてしまった。魚は確実にいる。


 他のメンバーは魚を釣りあげるが、私は釣り上げることができない。そろそろ引き返す時間となり最後のつもりで魚がいそうなポイントへ餌を投げた。やっぱりだめか〜。と思い竿を挙げた時だった。黒い影が動いたのが見えた。そこには間違えなく魚がいる。もう一度同じポイントに餌を投げた。

 すると見事、魚がかかったのである。しかも、午前中に釣った魚よりも引きが強く大きな魚がかかった。釣り上げて手元に手繰り寄せようとした瞬間、魚が針から外れてしまった。「あ〜逃げられた!!」ここで終了。結局私は、宴会で食べる魚を釣ることができなかった。しかし、他のメンバー方に釣っていただいたため7匹宴会用として確保できた。


上田さんはテンカラで狙います


良いポイントを狙う阿部さん



まずは阿部さんに待望の一匹が



本宮さんも良型をゲット!




 帰りは山菜を採り、釣った魚を回収しながらテンバへ戻った。





 テンバへ戻り焚火に火をつける。齊藤さんに釣った魚をさばくのを手伝ってと依頼され魚をさばくことに。魚をさばくの初めてだったので齊藤さんにやり方を教わった。

 しかしうまくさばくことができず、

そんなんじゃだめだー!!

と怒られてしまった。1匹なんとかさばき終わり2匹目へ。残りの魚も時間がかかってしまったが阿部さんにも手伝ってもらい三枚おろしに。骨とひれは残しておいて味噌汁のだし用で取っておいた。


 次に齊藤さんからウルイのすじの取り方を教わり挑戦する。ここでまた齊藤さんに怒られてしまう。


全部すじをとらないとだめだー!!


全部取らないで切ってしまっていた・・・次からはすべてすじを取り除くようにした。




 ウルイの下処理が終わり、宴会用のつまみを齊藤さんが作り始める。ウルイとサバ缶の和え物、ウルイと鶏肉のホイル蒸し、山ウドのカッテージチーズ添えそのほかにウルイ入りシチュー、上田さんの行者にんにくの卵とじ、阿部さんのエビシューマイ、餃子、砂肝炒めとどれを食べてもおいしく酒がすすんだ



     
     
   

 それだけでも十分おなかいっぱいになったが、齊藤さんがイワナにパン粉をつけて油であげ、ごはんの上に千切りキャベツ、揚げたてのイワナをのせてソースをかけて作っていただいたイワナカツ丼。

 初めて食べたメニューで味は絶品でした。ホント贅沢だな〜


 
     
     
     
   齊藤さん特製
イワナのソースかつ丼



 
     
   あれだけ食べた後でもまだかっ込んで食べる私


 
 

 これを食べてしまってはもう何も入らないまさにシメとなってしまい、いつもならば焚火を囲んでゆっくり飲んでいる時間であるが、眠くなってしまい早い就寝となってしまった。テンバの寝心地はとても良いため、そのまま朝まで熟睡してしまった。

 
 
     
   赤々と燃える焚火も最高でした


 
   

朝、目が覚めると齊藤さんは起きており、おはようございますと告げるとコップにビールをついでいただき、目覚ましの一杯。その後朝食の準備を始める。朝食のメニューは豚ロース焼きとイワナでだしを取った味噌汁、シャウエッセン、納豆、昨日のつまみの残りもの。朝ごはんも美味しかった。

 
     
   

午前中は初夏のような陽気で、心地よい風を受けながら、のんびりと過ごしたり、上田さんは釣りに行き、しばらくすると釣った魚を持って戻ってきた。「塩焼きにして食べろ」と言われ、昨日教わった魚のさばき方で魚をさばいて化粧塩をして枝に刺し焚火で焼いて食べた。ヤマメを塩焼きで食べたことはありませんでしたが食べてみたらとてもおいしくて頭以外はすべて食べてしまいました。塩焼きもおいしいんだな〜


その後、お昼を食べてテンバをかたずけて戻ることに。お昼は自分が持ってきた牛肉で焼肉丼と、卵サラダを食べ、テンバを片付け始める

 
     
  テンバのマザーツリー


 
 
     
  朝から焼肉丼&卵サラダ


 
 
   

 帰りは山菜を採ったり(私も、アイコを持ち帰る)、まだ雪渓が残っていたので雪渓のトンネルの奥に入ってみたり、川で泳いでみたりと楽しみながら下っていった。雪渓のトンネル内は空気が非常にひんやりしていた。川に飛び込んでみると、最初は冷たいと感じたが一度入ると慣れてしまいとても爽快でした。


 齊藤さんは山菜を食べきらないくらい取って担いでいました。途中、上田さんが代わりに担いでいました。その後ろ姿はまるで来る時よりも荷物が増えているように見えてしまいました。齊藤さんそんな沢山食べるんですか〜



 
     
   ザックに入りきらず風呂敷をくくりつけ


 
     
   雪渓の中で本宮さんと


 
     
   特大アイコを手にする私


 
     
   



 その後、怪我も無く無事に車を止めた駐車場に到着。天気にも恵まれ良い釣行となりました。

 今回の釣行で齊藤さん、上田さん、阿部さん、本宮さんに時には厳しくそして時には優しくアドバイスを頂きました。教わったことは今後の釣行に活かしていきたいと思います。


 最後に今回の釣行は自分にとっては、メンバーにも恵まれ本当に最高の
「いがっぺした釣行」でした。





 
     
  ホントに わがったのか〜??

自分自分自分・・・分かりました・・・

自分自分・・・もう大丈夫です・・・



 
(いたさか ひらく)
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