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Fishing>2017釣行記 下田河内山塊某沢 |
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下田河内山塊某沢 |
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[報告者]平江誠
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釣行日:2017/7/21〜23
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メンバー:平江誠、山路由洋、神山大典
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7月20日(木)23時、東北道三条燕ICを過ぎたあたりから山路君へ連絡を入れると、すでに待ち合わせの公園に到着済とのこと。21日1時になんとか合流し、しめやかに入山祝いを行い就寝。神山君とは7時合流、車止め到着後着替えを済ませ、出発となった。
本流脇についた仙道からは明らかに牛乳色をした太い流れが見えるが、最低期間の天気はなんとか持ちそうなので、蛭に怯えながらも足を進める。バックウォーターに到着し、改めて水の多さに驚かされる。
おまけに河原の岸が2mほど綺麗に削ぎ落とされ、まるで左官職人が仕上げた漆喰の壁のようにまっ平らで垂直に切り立っているではないか。梅雨時期でなおかつ最近流行のゲリラ豪雨とくれば当然の結果なんだと、自然の驚異を思い知らされた。
しばらく遡行を続け、F1に到着。休憩を兼ねて、大滝手前の溜まりに毛ばりを打った。すると、2投目で20cmほどの岩魚が掛かってきた。この濁った流れで岩魚が食いつくとは思っていなかった2名は、「こんなに濁っていても、毛ばりで釣れるんですね!」と嬉しそうであった。
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崩壊した斜面
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F1にう向かう凛々しい私
(自分で言うのも何なんだが・・・)
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F1を高巻き、先頭で下った私が、何気なく後続の神山君を見ていると、いきなり潅木につかまり、
「ひゃー」
とか
「うぉー」
とか、うれしそうに大声ではしゃいでいる。楽しそうだなと眺めつつも何をやっているのかとよくよく聞いてみるとどうやら悲鳴のようで「助けてー!!」などと叫んでいる。どうやら足を滑らせたらしくやっとの思いで潅木につかまったものの、ザックの重みに耐え切れず、ザックを外そうと必死にもがいていたとのこと。なんとか自力で起き上がり、事なきを得た。
テン場を探しつつ、しばらくゴルジュ歩きを楽しんでいたが、なんとF2に到着してしまった。
荷物をしょってこの滝を越えるのも大変だし、この先に快適なテン場があるという保障も無いので、少し戻ってテン場を探すことにするが、快適なテン場などあろうはずもなく、仕方なく支流の流れ込むでこぼこの台地にいたどりを敷き詰め、寝床とした。流れ込む支流は、上流に雪渓でもあるのか、キンキンに冷え、最高に美味いビールと水割りを堪能でき、持ち込んだ生肉等も3日間おいしくいただきことができた。
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テンバでの到着祝い
山路君と私
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テンバ脇の枝沢
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平水の2割増し
流れを読みながらの遡行が続く
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2日目は、魚止め滝を目指しての厳しい遡行となる。大滝を越えた先のいやらしい滝のその先にある15m滝(よく分かりにくいですが・・・)を目指す。
快晴の中、若干濁りの取れた流れに気分も良く、てんから釣りに最適な渓相に餌竿を出す私にも適度に岩魚が掛かり、大滝前で昼飯とする。3人では食いきれない程のそうめんを茹で、唐揚げとビールで腹一杯になる。
腹拵えもおわり、いよいよ大滝の高巻きだ。高巻きといっても、ほぼ90度に近い斜面を潅木につかまりながら、必死で登っていく。たかだか10分か15分であるが、滑落の恐怖もあり相当に体力を消耗する。
最近では、大滝上での尺級の入れ食いというものに出会えていない。今回はと期待を膨らませながら毛ばりを振り込むが、やはり大物は不在であった。時間も2時を回り、釣りもそこそこに早足で15m滝を目指し上流へと進む。
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それではと竿を振る私のバックビュー
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お決まりの一枚
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山路君にも待望の一匹が
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日向で一休みの私
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これまた多めの素麺
源流釣行の定番
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水量は相変わらず多く遡行に集中
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すぐに左岸が斜めに傾いたいやらしい滝が現れた。フリクションを効かして斜面を登り、上流を覗くと、つるつるの樋状の流れとなり、つっぱりで対岸に登る必要がある。時間切れもあり、無理をせずにテン場へと引き返すことにした。またまた後一歩と言うところで15m滝はお預けとなった。
2日目の夜も盛大に焚き火を囲み、カレーなんぞを作っていたが、出来上がり寸前に、焚き火をいじっていた神山君が、なんとカレーを鍋ごとひっくり返すという暴挙に出た。
初日の滑落騒動で、助けてあげられなかった事が原因なのであろうか!?
多分そうかな・・・?
いや!絶対そうに違いない!!
これ以上騒ぎを大きくするのはなんとか避けたい私は、何事も無かったように静かに焚き火にあたっていた。大人の山路君は、カレーをかき集めなんとか被害を少なくしようと必死である。ありがたいことである。
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噂のカレー・・・
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だいてん【右】と私
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朝方、4時にぽつぽつとタープを叩く雨音で目が覚めた。しばらく様子を見ていたが、回復する見込みもなさそうなので、2名を起こし速攻で朝飯を食い、テン場撤収の後出発とした。(6時30分)
小雨の中、増えつつある沢水に怯えつつも急ぎ足でバックウォーターを目指し、9時30には無事車止め到着となった。最終日こそ小雨であったが、梅雨時期の源流釣行としては、最高の天気とメンバーに恵まれ、大いに源流を満喫できた3日間であった。
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(ひらえ まこと)
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