Fishing2018釣行記 ブナの若葉とおぼろ月[朝日連峰]
ブナの若葉とおぼろ月
[朝日連峰]

     
 
[報告者]本宮和彦 
釣行日:2018/4/28〜29
 メンバー:齊藤敦、林出政治、小鷹哲、渡部信雄
 平江誠、寺尾一木、本宮和彦
 
 
 
 
 国内有数の豪雪地帯、新潟は朝日連峰に有志一同が会し、雪シロに溢れかえる流れを遡り残雪と新緑に溢れる山の空気に満たされた春の記録です。


 一路福島経由山形飯豊を抜け目指す朝日の山々には暗くて見えないが残雪が分厚く残り春の訪れはまだまだ先であろう。
 集合場所にはハマナベ、平江さんが既に着しており宴の真っ最中。我々も合流し仮眠前の儀式に盛り上がる。




 目を覚ますと夜も白々と明け、着替えを済ませ久しぶりのザックが肩に食い込むも晴れた空に気持ちも爽快とばかりに上流への行程スタート。

 途中崩れた崖ではピリッとす場所もある為コースタイムを齊藤さんに確認すると
「ダイジだよ、本宮氏。テンバまでは2時間だ」

 歩き始めて2時間・・・  行程の半分ほど来ただろうか・・・  やはり・・・と云う思いがよぎる。とにかく薄い径跡に目を凝らし藪を掻き分ける。

雪シロゴンゴン
膝まで浸かっただけで身震いです



     
   テープでザックを下ろし安全確保


 
     
   残雪に足を取られながらも前へ前へ

 
     
   残置ロープに身を躍らせながらも前へ前へ
寺尾さん??大丈夫かな???


 




 両側の斜面が途切れた瞬間広がる台地に超優良物件とばかりに広々としたテンバが現れ、荷を下ろし薪を
集めタープを張り到着に安堵する。

 皆さん釣りは明日にとのんびりまったりしている為、林出絶好調さんと二人でテンバ前からF1まで下見に出かけるとポイントごとに餌を追うイワナが果敢に飛びつく。最終F1では尺イワナも掛かり本日は終了。



 その夜各々テンバでの宴の民となり尻に焚火に照らされながら絶品料理とアルコールに大いに語り大いに飲んだ。


広々とした台地に風よけブルーシート
前室にはタープを張り寝床とする者も


E T 1.8gと平江さん
どちらもワイルドですね

     
  まだ陽も高いのに・・・
まぁ、良しとしましょう!

 
 
     
  イワナ寿司
蜘蛛の子を散らすとはこの事とばかりにあっという間に胃袋に消えて行きました

贅沢過ぎます


 
 
     
  ハマナベさんと小鷹さん
ご機嫌ですね〜〜

 
 
     
  サビも取れてコンディションの良いイワナ

 
 


 明けて2日目、沢割をしあっちチームには平江、寺尾。こっちチームには齊藤、林出、小鷹、ハマナベ、本宮に
分かれる。

 こっちチームの熊取りの道では戦国時代の残望を伝える岩屋を確認、いにしえの公証はさて置き異空間に
身を置いたような気持に時を忘れ佇む。

 眼前に広がる春の色彩と冬の残雪に居を構えた先人の心模様はいかなるものか、今となっては言い伝えに
想いを馳せることしかできない。




山人たちの言い伝え
岩屋



住居用に加工したのか岩肌が垂直に切られているようです
ここまで山奥で隠れ住まなければならない理由とは何だったのでしょうか
全ては言い伝えと自分の目で確かめる方法以外にありません




遥か対岸の峰には名も知れぬ滝がしぶきを上げている


萌え始めた山々には躍動感がみなぎる




 

ブナの芽吹きと青空


熊取りの道はまだまだ続く
マタギの話では人間たちの気配を感じ取った熊は5〜6`の移動で身を確保すると云う
私たちのテンバ近くにも大きな熊の足跡が多数見られた


     
  ブナ平での一枚
吹き抜ける風が心地よく釣りなどどうでもよくなる一瞬



 
 


 


ハマナベさんが白泡から跳ね上げたイワナ
手慣れた釣り所作に目を丸くしました


きれいなイワナときれいな??ハマナベさん 笑
この直後尺イワナを釣りあげていました


F3上部を探る齊藤さん
ちなみにジャージは林出さんとお揃いです


F3上部のイワナ


     
  魚止滝の下部を釣る林出絶好調先生
自宅の畑で採取したミミズを餌に釣り上がる


 
     
   嬉しそうな一枚
ちなみにジャージは齊藤さんとお揃いです 笑



 



 残雪でビールを冷やし昼食で軽く一杯。釣りたてのイワナを捌き沢に自生するワサビを乗せて食べると堪らず唸りを上げてしまう。これは止められませんね。




   岩の割れ目から吹き出すように流れ出す石清水
口に含むと甘露で冷たく水割り用に水道管を引きたいぐらいだ



 
     
   沢の湧き水に繁殖するシドケ(モミジガサ)
おひたしに味噌汁の具など山菜の女王


 
     
   春の訪れを告げるコゴミ
シャキシャキとした歯ごたえを残し調理するのがコツです



 
     
   天然山葵を摩り下ろしイワナの刺身を頬張ります
辛みと甘みの相対する味が口いっぱいに広がる

 
     
   ハマナベさんと私の記念撮影
念願の一枚です
ハマナベさん、ありがとうございました


 
     
     
  




 テンバは陽が射し周囲の残雪も随分進んだようだ。
着替えを済ませ座に加わりイワナ・山菜・ヒラタケの処理を齊藤さんとこなし、合間に一杯やりながら鼻歌まじりに今宵も宴会スタート。

 ここまで来ると持ち寄りのアルコールを余すことなく飲み始めペースが恐ろしく早い。寺尾さんはいつものように
ビールにウイスキーを入れ”コク”を増している。絶好調先生はお気に入りの日本酒、ハマナベさん・平江さんは
ウイスキーを生で飲んでいる。

 焚火の明かりとおぼろ月にテンバは照らされ飲み放題の酒場と化した沢の夜は遅くまで続く。

 
     
   仲良しコンビ
その1


 
     
仲良しコンビ
その2


   さぁさぁ!
乾杯しましょう!!

 
     
 
おぼろ月とドボチョン一家に出てそなう木のシルエット
(これを知っている方は結構なお年をめして・・・)


 
 
     
   定番「イワナのソースかつ丼)
サクサクホクホクで食が進みますがツマミにも最高です



 
焚火と EARLY TIMES
本当の友は、いつも変わらない



 消化不良気味だった昨年の分もと意気込んでおりますが、安全第一で今年も渓を山を楽しみたいと思います。

 リーダーの齊藤さん、参加された皆さん来年もぜひ行きましょう!!




(ほんぐう かずひこ)
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