Fishing2018釣行記 岩手 舞茸への旅
岩手 舞茸への旅
 
  
[報告者]高瀬賢一 
釣行日:2018/9/27〜30
 メンバー:高瀬賢一、前垣均、江口昌俊
 
 
 
 
 
 今年は台風の当たり年、それも大型の奴が後から後からやって来て、日本各地で猛威を振るい、とても釣りどころではないシーズンであった。営林署に道路状況を問い合わせるも、土砂崩れだったり落石だったりと、何度も計画を立てては中止となり、入渓出来ず寂しく今年の禁漁期を迎えようとしていた。


 今シーズンの最後は、釣れても釣れなくても仲間と一日〜二日何処かの山の中で野営して、美味い酒を飲もうと決めて前垣氏に連絡を入れた。前垣氏曰く、「俺は9月23日頃から10月3〜4日頃まで岩手に入っているので、岩手で合流しよう。」と言う事になり江口氏に連絡を入れる。


「そう言う連絡が入ると思い、予定を入れてあります。」との事。
「なるほどね。」 

 9月27日の夜小国川の支流で待ち合わせる事となる。「合流後すぐに一杯やれるようにブルーシートを張り、テントを設営して待っているよ。」と前垣氏。(一人で天場設営、大変だったに違いない。感謝)夜1時半頃到着、椅子テーブルを設置、持ち寄りのつまみで再開を祝う。私は4時頃轟沈、朝目覚めると前垣氏と江口氏、朝飯の準備をして待っていてくれた。炊き立てのご飯に納豆、インスタント味噌汁、まだ酒が体に残っていて、フラフラしながら美味しく頂きました。




本当に仲間とは有り難いものですね。 「感謝です。」








 さて、28日は台風24号の影響も届かず、何とか晴れさっそく釣りに出かける。 皆に良くしてくれた前垣氏に、神様は見ていたのでしょう。 40センチ越えをプレゼント、「私の7寸が小さく見えま−す。」でした。

 閉伊川の支流に入り岩魚を釣り、キノコを採り、今年は豊作の山栗を拾う。




40aのイワナと前垣さん


カップ麺を待つ



 お腹に卵を抱えた岩魚はそっと川へ戻し、刺身用に40センチ越えは確保、他は唐揚げサイズの5匹のみとなった。 しかしモダシやヌメリスギタケモドキ、クリタケ等を確保、今夜の芋煮がキノコ鍋に変わる事となる。


 里芋、豚肉、コンニャク、ゴボウ、油揚げ、シメジ、豆腐、長ネギ、モダシ、ヌメリスギタケモドキ、クリタケ を麺つゆで煮込み味噌、日本酒を少し加えて完成。作り過ぎたかと思ったが完食。いい出汁が出ていたようです。(好評でした)

  焚火とうまい酒、最高の夜を味わう。


私の得意料理



芋煮??
茸汁??


芋煮??
茸汁??2


森と小沢


いい色の焚火







 明けて29日、まだ台風の影響届かず薄曇り。今日は前垣氏の友人で、熊撃ち猟師の桐内さんに、茸採りに連れて行っていただく事になっている。(9時半桐内さん宅に到着)


 いかにも健脚そうな体形に鋭い眼光、ついて行けるのだろうか不安がよぎる。 桐内さんも私のお腹周りを見て不安そうな表情、目を合わせないようにする。猟犬ジョン、不安など無いようだ。


 二台の車で出かけ一台は下に、もう一台は更に山奥へと進む。だいぶ走って来たが、今日一日で山を越えて一台目の車まで戻れるのだろうかと不安になる。予想通り「早い。」アッと言う間にはるか山の上、ミズナラの大木の下を覗きながらジグザグに歩いているのに、まったく追いつけない。「恐るべき健脚、桐内さん。」「なさけなや我ら三人。」 それはともかく素晴らしい森が続き感動の連続、まさに「もののけ姫。」の世界、紅葉の時期はどんな世界がみられるのやら、大木に精霊が宿っているのだろうか、雪に埋もれる世界で熊を撃つ桐内さんは一人で山に入ると言う、どんな世界が見えるのだろう。



見事なミズナラ



舞茸をついに


     
  ヤマブシタケ


 
 
     
  ついに発見


 
 


 やっと山に体がなじんだ頃、山の上の昔の放牧地跡に出る。遠くに雄鹿の姿を発見、ジョンが低く構えて桐内さんの指示を待つ。まさしく猟犬の姿を見る。「ぴー」と一泣きすると雄鹿は群れを率いて姿を消した。ここはかつて桐内さんが牛90頭を放牧していた場所である。アメリカ産の安い牛肉に押され、牛の飼育を諦めた場所のようだ。



元放牧地に牡鹿


 


 小高い丘の上には紫色の野菊に囲まれた祭壇が有り、ここを訪れる時は必ずお酒をあげ、ロウソクと線香を灯し、手を合わせると言う。(山の神を祭ってある)我々もジョンもそれにならって手を合わせる。 

 
山神様を守る


山神様を祀る


二か所目の山神様





 放牧地跡から急斜面を一気に下り、一台目の車まで戻り、時計を見ると午後4時を少し回る。6時間山を歩いた事になる。

 今夜は桐内さん宅で晩飯をご馳走していただける予定で伺うと、テーブルに乗りきらない程のご馳走、まず風呂を順番にいただき乾杯となる。江口さん土産の「焼酎、明るい農村の古酒」の一升びん、滅多に手に入らない物だと伝えると、大事に頂くとの事で一緒に飲もうと思っていたのだが、飲みづらくなってしまった。「残念」。



猟師 桐内さん自宅


奥さんと息子さん




 酔いが回ると順番に歌を披露、桐内さんなかなかの美声、前垣さんの歌初めて聞く。無口な二十歳の息子さん、今年から鉄砲の免許を取ったとの事、桐内さん嬉しそうに語る。 大変お世話になり有難うございました。


(たかせ けんいち)
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