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Fishing>2019釣行記 南会津某沢 未開拓の地を目指して ~釣れるか釣れないかは運次第??~ |
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南会津某沢
未開拓の地を目指して
~釣れるか釣れないかは運次第??~
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[報告者]矢萩武彦
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釣行日:2019/9/14~15
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メンバー:齊藤敦、本宮和彦、矢萩武彦
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9月の3連休、6月の水トレ以来なかなか参加できずにいた小生は、密かに参戦を決定決意していた。
本宮氏より、お誘いのメールを頂き即座に参戦を表明。事前学習のため、本宮さんに行く沢の釣行記を教えていただくよう依頼。釣行記を読んでもどこの沢かピンときていなかったため
「ハードですか?」
と質問をすると
「今年行った水トレの沢だよ」
とのこと。
渓相もよく魚影も濃い良い沢であり、楽しみ度が倍増した。同じ年に同じ沢に入るのは初めての経験。
今回は、今まで行ったことのないネジレ滝の上を目指すとのこと。ハーネス、エイト環、カラビナ、そしてヘルメットの
装備指示が。やばそうな釣行になるとワクワクしてきた。また、舞茸も出始めているとのことで、舞茸狩りも釣行の
目的に追加された。
いつものように深夜に車止めへ到着。本宮氏と齋藤氏は当たり前だが既に到着しており、前夜祭が催されていた。
すぐに祭りに参加。「そろそろ」と声が上がったのは3時。6時過ぎには出発したいとのことで、本宮氏と齋藤氏は
タープなしのその場でご就寝。さすがの源流マン。都会っ子の小生は蚊を避けるため車の中で目覚ましを6時に
セットし眠りに付いた。
朝、コンコンと車の窓をたたく音。3時間も寝ていないはずなのに皆さんは起床済。早速身支度を整え、いざ出陣。
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さて?真夜中何時の乾杯なんでしょうか???
正解は深夜0200です
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ミズナラの木があったらしく、齋藤さんより、本宮さんに「オォ~」の発声とアイコンタクトが。本宮さんは、全てを察し
齋藤さんの意図するミズナラの木へ。ここまで、一言も発していない。二人は前から怪しいと思っていたが、
「あっ・ウン❤」
の呼吸ってやつである。残念ながら舞茸はなかったものの、先輩方のコミュニケーション・スキルの高さを目の当たりにする。さすがである。相手が何を目的とし何を欲しているのか、これがいざという時に命を救うことにも繋がるのだろうと、感動した。
水トレ時に利用したテン場は入渓点より2時間程度であったが、途中、3名程度は十分横になれる場所があり、以前も利用したことがあるとのことで、今回は入渓点よりすぐの場所に陣営を張った。
テン場の設営を終え、山神様へ感謝の気持ちを込めてまずは一杯。そして準備を整え、いざ未開拓の地を目指し
出発。竿は出さず飛ばして先を急いだ。
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舞茸を目指しよじ登る本宮氏
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胸まで浸かりゴルジュを進みます
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水トレテン場を過ぎ、だいぶ進んだところで齋藤氏が第一投目を。さすがの腕前で、良型の岩魚をすぐにゲッ中。当然キープと思っていたが、齋藤さんは躊躇なくリリース。「え!!キープしないんですか?」と問うと、「いくらでも釣れっぺよ。」とのこと。さすがでござりまする。齋藤さんは、山のことを良く知っている。「マタタビだよ」とか、「ミズナラの木は幹の色と形で見分ける」とか、「これ火打ち石だよ」とか、「水晶あったよ」とか、「舞茸はミズナラの古木に生える」とか、次々にいろんなことを教えてくれて、関心することばかりだった。
さて、小生も負けじと竿を出す。フライを浮かせて流していくのだが、なぜかこの沢のお魚さんたちは、フライがご所望ではない様子。齋藤さんは運がいいだけで、本当はこの沢には魚がいないのだと自分に言い聞かせ諦める。
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痛恨のライントラブルも力を合わせ???
「本宮氏!糸が見えねー!」
「いやいや、オレも見えねっすよ!!」
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核心部はまだ先だが堪らず竿を出すもアタリは遠く
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二又まで到着し、ここで昼食を取ることに。齋藤さんが、「さしみ用の岩魚釣ってくる」と沢へ入った瞬間、お刺身サイズのお岩さんをげっ中。「あれ!?この沢ってお魚さんいないんでなかったっけ?」と齋藤さんの強運にあっけにとられる。
昼食の準備をしていると「あれ??ない!!」。本宮氏より、テンバで渡された●●茸がないのだ。コッヘルの中に
崩れないように入れておいたのだが、そのままテン場に忘れてきてしまったようだった。結果、素そうめんになって
しまったことは言うまでもない。が、こりっこりのお岩さんの刺身もあり、大自然の中で食する素そうめんも大変美味しく、ぺろっといただいた。
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腹が減っては。
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大ぶりに切るのが秘訣
コリコリした食感がたまりません
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食事を終え、いざ未開拓の地へ。ここからは本宮さんも竿を出す。が、なかなか当たりが来ない。齋藤さんの竿にも当たりが出なくなった。そして、目指すネジレ滝もなかなか・・・・。
小生は全く気にせず登っていたのだが、齋藤さんより
「今何時だ~?」
との問いに本宮さんより
「2時半なんでそろそろ~」
と即答。ここでもお二人はもう帰るべき時間であるということを認識しており、確認したのだった。小生一人であれば、ぐんぐん登っていったに違いない。そして辺りが暗くなってから
「やべっ!!帰れん!!!」
となっていたはずである。未開拓の地へ行けなかったのは残念であるが、勇気ある撤退の決断であった。
P.S 釣行後、本宮氏より、他の会で同じ沢に山越えで入っていたとの報告がありました。道理で釣れない訳ですね~。小生の場合は「運」がないため関係ないですが・・・。
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だめだ・・・
釣れん・・・
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今回はここまで!
ネジレ滝は次回にお預け!
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テンバへ戻ると、早速お祭り開始の準備に取り掛かかる。齋藤さんはスモークチャーシューを作るために焚火の上に豚肉をつるす。美食倶楽部の開催が決定した瞬間であった。
今回は一人一品の持ち寄りとなっており、齋藤さんが早速、モツ炒めのご提供。ピリ辛でお酒が進む進む。やばし!!!続いて本宮さんは名物のニンニクカレーを。米の炊け具合も最高で、やはりいつ食べてもうまし!!!ここまでで相当お腹が一杯。人間最大の欲求が満たされていく。
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快適なテンバです
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スモークチャーシュー
進撃の巨人に似ているような
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齊藤さん!ハイボールいかがですか!
ん!!ワリイなぁ!!!
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齊藤さんは起きているかのように寝ています
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蚊もいない快適な夜
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お酒も大量に消費されていき、500㎜では多いだろうと思いわざわざ250㎜のペットボトルを準備してウイスキーと
焼酎を持ってきたのだが、その量だと心細いとのこと。さすがでございます・・・。今回のヒット商品は炭酸水。沢でのハイボールはなかなかであった。
最後に小生の、つぶ貝とシーフードのアヒージョ。唐辛子を忘れたとの呼びかけにお二人から、どっかの芸人のように「あるよ!」との回答。さすがに沢の料理人である。にんにくは実家で作った自家製ものをまるまる1個投入。オリーブオイルと唐辛子を入れ炒め、つぶ貝、シーフードを投入。沢で食う海の幸もなかなかのもので、結論としては沢では何食らってもうま・やばし!!!そんなこんなで、夜が更けていき思い思いに就寝となった。
朝起きたら、もうたき火が起こしてあった。美食倶楽部は閉店となったと思っていたが、再び開店するとのこと。料理人たちが、また、腕を振るい始める。
本宮氏の卵とソーセージの炒め物。昨日お昼にそうめんで食べるはずであった●●茸を利用したお吸い物。飲み過ぎの体にはしみる最高の一品であった。
齋藤氏の自家栽培のなすを利用したベーコンと茄子とチーズの炒め物。定番の納豆、一日熟成させたニンニクカレー、炊き立てのお米の立った、つやつやのごはんとともに口にほうばる。
そして、そして、昨日より待ちに待った渾身のスモークチャーシュー。一日煙でいぶされ、うまいのなんの。ごはんが進みすぎ、炊いたお米も完食となった。お腹いっぱいになったうえに翌日も休みということもあり、昼寝など思い思いの時間をゆっくり過ごし最後の時間を満喫。未開拓の地、舞茸ともにお預けとなってしまったが、再戦を誓い、沢を後にした。
最後になりますが源流釣りは「運」ではなく「実力」であることを強く実感した今回の釣行となった。
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朝食の準備もノンビリと
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1晩かけたスモークチャーシュー
これで旨くないはずがありません
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【番外編】 齋藤さんのまめ知識 ~炭酸水持参の謎~
炭酸水持参に至ったバカ話をご覧ください。釣行前に行われたLINE会話でノンフィクションです。
【前日】
矢萩:諸先輩方々。一つ悩んでいることがありまして、折り入ってご相談したいことがあります。実は明日、人間ドックを受けることになっておりまして、バリウムというものを頂きます。夜もしくは朝に頂いたものが産まれ、沢に白い痕跡を残すことになると思うのですが、問題はないでしょうか?笑
齋藤:昔は「夜突き」と言ってカーバイトと言うものを燃焼させて、明かりにして眠っている岩魚をヤスで突きました。
カーバイトは可燃性ガスの放出が終わると川原に捨てられて白い塊となってありましたので、夜突きと考えて見た方が良さそうです。出なければ放射線技師に下剤50錠下さいと言って、その場で一気飲みすれば到達前には解決済かと思います。
矢萩:さすがですね!全然知りませんでした。昔はそんな取り方をしていたのですね。50錠ですと、違うものまで産んでしまいそうなので、夜突き方向で行きます。看板を準備し、カーバイトであることをきちんと知らしめたいと考えます!
【当日】
矢萩:只今、カーバイトの素を飲み干し、台の上で回転し、踊りながら泣いておりました。久しぶりに踊りましたが、
なかなかのものです。
本宮:本宮も先日躍りましたが、思いきりゲップしてやり直しました。
齋藤:ゲップ剤多めに貰ってください。山で炭酸割りにするので・・・。
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(やはぎ たけひこ)
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