本来の計画の場所は道路事情で叶わず、上田リーダーから
「朝日の○○でどうだ?、前に入ったときには魚はいたぞ」と。
実は私も20数年前に訪ねていて山越えで源頭近くに出て渇水の時期だったこともあって降り立った時に
「え?これ本流なの?」
と言う程貧相な流れに唖然とした記憶が。
お魚はさすがにここまでくると普通の釣り人の領域とは違う為、この時は馬鹿釣りとは言えないまでも十分楽しませてもらうことができた。
また、日帰りでの釣りだったので昼飯位の荷で今回とは比べ物にはならないほど身軽だったけれど最後の詰め
上がりのガレ場や泥壁で喘ぎながら尾根を目指したことを思い出す。
さて、当日は上田さんが先着して車止めで寝ているからとのことで私と寺尾さんは私の家で出立に間に合う時間
まで仮眠してからの行動開始。
早朝の出発の準備に少し手間取り、目的地に近くなった頃には既に明るくなり、道を急ぐ。
上田さんが気をもんでいるかと心配したが、まだ仮眠中で「コンコン」と車窓を叩き、無事合流。
入山準備の最中に目の前を通り過ぎていく車も数台、先行者か?と少し心配になるが、上田さんが
「あんなとこ誰も行かないよ」と
そうだよなと自分を諭してゆっくりと朝飯をほうばり、今日は天気も良さそうだ、さあ行くぞと。
ルートは山越えの沢下降になるが、いつものいきなり急斜面に取付いて遥か高い尾根の鞍部を目指すのとは違い、今回は殆どが沢歩きなので息も切れず、給水も思いのまま。
冗談を言い合い、景色を見る余裕さえ。