Fishing2019釣行記 秋田県 大又川釣行
秋田県 大又川釣行
 
  
[報告者]高瀬賢一 
釣行日:2019/8/8〜11
 メンバー:高瀬、江口、瀧田
 
 
 
 


4年前の7月初めに入渓した時は、大型の岩魚の歓迎を受け、楽しい記憶だけを持ち帰ったのだが、今回は残念
ながら夢を再びとはいかなかった。

特に今年は九州地方で台風の影響を何度も受け、河川の増水や土砂災害などのニュースが流れる中、比較的東北地方は安定した暑い夏を迎えていた。

良い時期に入渓できたなら、きっと4年前のあの感動をと期待していたのだが、我々以外にも期待する釣り人の数が多すぎたようであり、また先を越されたようだ。

今年宇都宮渓游会に入会された瀧田君に声を掛け、ご近所のよしみでいい釣場を紹介して上げようと同行したが、期待通りの釣果とはならなかった。

それでも楽しんでくれたのではないかと思っているが、自然が相手の遊びなのだからこんな時もあるとご理解頂き
たい。

今回は いつもの江口氏に加え、若手新人の瀧田君との三人旅である。

初日深夜に大又川の近くに到着、天場を探していると公園のような場所を発見。

何とウオシュレット付きのトイレがある公園なのだ。

軟弱アングラ―の私としては迷うことなく天場と決め、テント設営、椅子テーブルをセットし、アイスボックスから冷えたビールを取り出す。

6時間の高速道路運転の後の乾いた体には、砂にまいた水のようであった。

2時を過ぎたころ、近くで車中泊をしていた二人ずれのフライマンの一人が起きだしてきて宴に加わる。

話を聞くと既に四日目が過ぎ、明日帰るとの事。

六十代半ばのフライマンは何と我々が入渓しようとしていた大又川、朝日又川をたっぷり堪能した後だったようだ。

おまけに持参した電動自転車を駆使して源流まで移動、通行止めの柵など物ともせず行動しているようだ。( なんちゅう奴らだ。)

巻いている毛鉤もなかなかのワザ物、岩魚は一度針掛かりすると3〜4日は釣りにならないし、あーあ 残念。   気づかれないように落胆の溜息をつく。

仕方ない、一日あいだをあけるように明日は杉沢川でも入る事にしようと決めて、就寝。





明けて8月9日。

まず飯を炊く。温めるだけのインスタントカレーをかけて朝飯とする。

昼飯用にソウセイジ6本をリュックに入れスタート。

杉沢川は大きな川ではないが、流程が長く魚影も期待できる川なので、少しは楽しめるだろうと入渓



     
     
     
     
     
     
     
     
     

瀧田君のルアーが炸裂。良型を何匹か引きずり出す。

江口氏も私もいつも通りのそれなりの釣果で満足。 昨夜の寝不足もあり早めに天場に戻り、岩魚の天ぷらと冷たいビールを頂きたく、本日は納竿とする。







瀧田君には申し訳ないが、ロートルの我々にとっては車脇でのキャンプ釣行で、アイスボックスの中に冷えた大量のビールを入れて、木陰での椅子とテーブルがある事の幸せが、なかなかご理解いただけないかも知れないとおもっていた。

   がしかし、ニッコリ笑う瀧田君は出来た男であった。


 


(アルミホイールにスライスした玉ねぎを敷き、塩コショウした岩魚を乗せ、その上にバターを乗せ包む。
焚火の上に金網を敷き、その上に乗せて蒸し焼きにする。レモン汁をかけて熱々をいただく。

高評価。









明けて8月10日。

今日は大又川に入渓する。

川がでかいので大きな深瀬が多い。







こうなるとまたまた瀧田君のルアーが炸裂、私がまだ一匹も岩魚を手にしていないのに、彼は既に5〜6匹の岩魚を掛けては放流を繰り返していた。恐るべきルアーマン瀧田。
 

「 ちょっとほめ過ぎか。 」メジロアブの攻撃を受けながらの釣行を楽しむ。

本日の昼飯は袋入りラーメンにソウセイジを各自一本、大なべとバーナーを持参し、早速お湯を沸かす。箸は現地で作成、うまい具合に三人分のラーメンが出来上がる。

時々あることだが、誰もドンぶりを持ってこなかったようだ。そこで交代で一箸ずつ麺をつまみ出し食べる。

最後におつゆを飲みたいがドンブリが無い、そこで考案したのがラーメンの入っていた袋におつゆを入れ、川の水で冷ましながら飲む

これが意外と上手くいった。「窮すれば通ず」である。


朝日又川と合流する少し手前辺りから、良いサイズの岩魚が楽しませてくれるようになる。

朝日又川を覗くか、このまま大又川の源流を目指すか迷うも、明日もう一日あるので今日はこのまま大又川を楽しむ事とした。(釣果には満足の一日でした。)

帰りの林道で赤マムシ君に出会う。釣竿でいたずらすると、むきになって反撃する赤マムシ、隙をみて藪の中へ逃げて行った。

又別の場所ではクルミの殻が半分に割られ、中身がきれいに食べられていた。それも大量に。

秋田県の山中ならどこか近くで我々の帰りを見守っていてくれる「 オヤジ 」が居たかもしれない。「 コワ。 」

車に戻り着き天場を目指す。車の中はメジロアブだらけとなるも構わず走る。

氷と冷えたビールを買い求めるために国道沿いのコンビニを探す事となり、ついでに天場を移動することとした。

秋田道協和インターの近くで川沿いの良い天場を発見、山形県産の西瓜タイムとなる。

月を眺め、雲間の星を見上げ、ゆったりとした風と時間の流れる最高の天場を満喫させて頂いた。






就寝

明けて8月11日

朝は江口氏こだわりのいつもの美味いコーヒーをいただく。

とりあえずポリタンクの水で飯を炊き、ハムと野菜を塩コショウで炒め、卵スープにお湯を注ぐ。

涼しい風の流れる天場での朝食は、私の大切な時間でその日一日を左右する。( 満足。 )

今日は朝日又川を釣る予定でいたが、台風の影響か天気が不安定な為中止とし、気になっていた別の川の様子を見に行く事に変更。二年前から崖崩れで通行止めになっている川なので、状況確認に覗いてみる事にした。

結果は確かに大きく崩れてはいるが何とかなりそうなので、今シーズン中に入渓を計画することにしたい。

帰りのサービスエリアで食べた牛タンのハヤシライス最高でした。


 


(たかせ けんいち)
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