Fishing2021釣行記 ブナ平源流釣行
ブナ平源流釣行
 
  
[報告者]黒須悠輔 

 メンバー:本宮和彦、上田勉、石綱覚
 矢萩武彦、五百川和也、黒須悠輔
 
 
 
 
 

私は10年間の釣り人生でほとんど一人で行くことが多く、行ける場所や技術面で色々と限界を感じていた。それが宇都宮渓遊会に入会させて頂いた理由である。入会してすぐに本宮さんから本釣行のお誘いを頂き参加することになった。





(0日目)
ガタガタ道を進むが車止めには一向に辿り着かず、沢を間違えたかと不安になってくる。30分近く走るとようやく前夜祭の明かりが見えてきた。

22:45 
車止めに到着。

タープの下で宴会が始まっている。入会したばかりの新顔なので先輩方に駆け寄り挨拶するが、
『挨拶はいいから酒(自分の)をもってこい!』

と言われ、急いで酒を車に取りに行き、とりあえず乾杯。
上田さんの山菜おつまみを頂く。シャキシャキと歯ごたえ良く美味しい。おつまみは大きなクーラーボックス!?を傍らに置いていた石綱さんを筆頭に色々なものが出てきた。

そして本宮さんが月を見上げて突然、

『月が〜出た出た〜月が出た〜』

と歌い出す。

『これが宇都宮渓遊会の前夜祭というものか…』

明朝出発で既に臨戦態勢の私はすこし戸惑った。しかし、山の中とは思えない美味なおつまみと酒を頂きながら、経験豊富な先輩方の面白い釣り談義を聞いているうちに戸惑いは消え、明日への期待が膨む。1時過ぎ就寝。




(1日目)
06:15 
起床。

食料などの共同装備を各々のザックに仕舞う。

06:45 
車止めを出発し林道(跡)を歩く



林道(跡)を歩く



出発してすぐに雪渓が川を覆っているのを林道から確認。ここでこの状況ということは奥はどうなっているか想像できる。




いきなり雪渓



次に前夜祭で聞いていた細い道(土砂崩れで林道が落ちた影響)が出現。落ちたら数十m下に滑落であるが、
ゆっくりと冷静に渡れば大丈夫。


     
  0730
林道から沢に降りる

 
     
  早速竿を出す私

 
 
     
  小ぶりな岩魚がオニチョロに食いつく
(リリース)

 
 
     
  矢萩さん
ルアーで一発
(リリース)

 
     
  五百川さん
エサで一発
(リリース)

 
     
  のんびり釣りあがる
(カメラマン 石綱さん)

 

主だったポイントでは、ちゃんと釣れるが反応遅く活性が低い。竿を出した人で10尾ほど釣り、そこそこ楽しむことができた。(全てリリース)



09:00 
本宮さんが仰っていたゴルジュ地帯の入り口に到着。

この先は雪渓で塞がっているとのことで予定通り一旦竿を仕舞う。今の時期は低体温症の恐れもあるため川通しは難しいが、夏にはこのゴルジュを泳ぎながら川通しで進むらしい。是非行ってみたいものだ。




ゴルジュ地帯の入り口
(この先は更に狭くなり遡行難易度があがる)


  

本宮さんが林道に上がれそうな斜面(結構な急斜面)を見つけ一人ずつ登っていく。

上田さんが石綱さんをスリングで引き上げる
(物凄い形相です)


横たわる姿に笑う先輩方


     
  風を受け気持ちよく休憩

 
 
     
  09:50
再び林道に戻る

 
     
  リーダー 本宮さん
的確な判断に敬服する

 




10:15
テン場に到着する。

このテン場は非常に広大で100人以上は泊まれそうである。

また以下の条件を全て満たしており紛れもなく一等地である。このようなテン場はなかなかあるものではない。

 ・急斜面が側に無く落石や土砂崩れの心配無し 
 ・高台であり万一、増水しても安心
 ・薪となる木がたくさん落ちている
 ・水場が近く安全に行ける(側に小沢がある)
 ・ブナ林に囲まれている


先輩方はテン場に到着すると、タープを張り、あっという間にテン場の環境を整える。





一等地のテンバ

テンバ設営後昼飯の準備中



11:40 
昼飯の味噌ラーメンを食べた後、午後の釣りをするため上流部へ出発する。

本宮さん曰く、ゴルジュ地帯を全て素通りしてしまうルートがあると言う。


 

ゴルジュの一部を上から見下ろす


  

12:40 
1時間ほど歩いて疲れたが、どうにかゴルジュ地帯を素通りできたようで、沢に降りる。

いかにも尺岩魚が居そうな釜から午後の釣りスタートだ。


いかにも大岩魚がいそうな釜


  

先輩から
『黒須くん、尺岩魚を釣りたまえ!』

とプレッシャーを掛けられ気が引き締まる。

ここまで来てこれ程の好ポイントであれば、尺岩魚も釣れるだろうと思っていたが…

まさかのアタリ無し!五百川さんはエサで、矢萩さんはルアーで3者同時に攻めるが反応は無い。



     
  エサで釣る五百川さん

 
 
  

おかしいなぁ〜と思いつつしばらく粘って、ようやく白泡の中から尺とは程遠い7寸岩魚が現れた。


     
  釜で釣れた岩魚
(リリース)

 
 
     
  岩魚を手に持つ私
(本宮カメラマンは単焦点広角レンズ) 

 
     
  釜の直ぐ上にある好ポイント
(なんとここでもアタリ無し・・・)


 
 
     
  ここで石綱さんが満を持してついに竿を出す


 
 
     
  すぐさま釣りあげる!
流石です!

 
 
     
  何度見ても美しい天然岩魚
(リリース)

 

13:50 
石綱さんが釣ったところから数十m行くと、雪渓が出現。

本宮さんが、今日はここまでにしようということで、雪渓をバックに記念撮影し引き返す。




経験豊富な源流マンと記念撮影

  

15:00 
テン場に到着し宴会開始。

以下に美味しい料理の一部を載せる。どれも最高でした。

(全部は撮影できてませんでした。すみません)


カレーは具材が跡形も無くなるまで煮込む


ニンニクカレー
(人生で一番美味しいカレーだったかも)

矢萩さんの唐揚げ
肉が柔らかく絶品!!

     
  こっ、これは!?

 
 
     
  五百川さんの砂肝
( 極旨で箸止まらず!次回も食べたいです!!)

 



日没 
焚火を前にして釣りの話、仕事の話など語り合う。

釣りの話は当然面白いのだが、私のような会社内でしか生きてきたことのないサラリーマンにとっては、じっくりと異業種の方と話ができるのは自分の知らない世界を知ることができて本当に貴重だと思う。

24時前には就寝。

 



(2日目)
06:30 

起床。

夜中に多少雨が降っていたが、タープの屋根がしっかりと雨を防いでくれたおかげで熟睡できた。

上田さんは既に焚火を起こしている。皆で朝飯の準備を始める。




焚火を囲う

   中華料理人 石綱さん
カメラ目線ありがとうございます!

 
     
   絶品の朝飯

 
     
   五百川さんの豪快な食いっぷり!

 
     
   私もいただきます
(カメラ目線で)

 
     
改めて良いテンバである


  

09:50 
絶品の朝飯を頂いたのち、テン場を綺麗に片づけ撤収する。当然ながらゴミは一つも残さない。



     
  片づける本宮さん
カメラ目線ありがとうございます!

 
     
  記念撮影  


 新顔でほぼ初参加でしたが、優しくサポートして頂きありがとうございました。

特に石綱さんは、後ろから見守って下さり、ザックから飛び出した長竿が枝に引っ掛かったときは
『いま外してやるからな』
と何度も外して頂き、感謝しております!




今回の釣行で宇都宮渓遊会こそが、私の求めていたものであると確信しました。野営や登攀技術など不足していることが多くあるが、訓練することで磨いていきたい。

改めて最高に楽しい釣行でした。

皆様、次回もよろしくお願いします。






(くろす ゆうすけ)
BACK HOME TOP
                          Copyright (C) 2005 utsunomiyakeiyukai. All Rights Reserved.