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Fishing>2021釣行記 はじめての宇渓会[三面川支流岩井又沢] |
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はじめての宇渓会
[三面川支流岩井又沢]
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[報告者]塩塚佑太
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メンバー:本宮和彦、齊藤敦、鈴木啓之
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大貫和之、黒須悠輔、塩塚佑太
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2021年、梅雨明けして最初の週末、私にとって初めての宇都宮渓遊会の釣行に参加しました。
子どもの頃、九州・大分県の山奥で父親に連れられてヤマメ釣りをしていた楽しさが忘れられず、東京でも渓流釣りを始めたかったけれど釣り好きな友達もおらず、今流行りのソロ・テン泊登山の延長で源流釣りを探り探りで2年間続けてきました。ところが今年はボウズ続き、さかなが全然釣れない、、、。そんなソロ釣行に限界を感じていた中、ホームページで何やらとても楽しそうな釣行記を発見!恐る恐る宇渓会の門を叩いてしまったのが、私のきっかけでした。
大人の同好会と言えば、その道の玄人集団、半端者の私が受け入れられるのか、初参加はもうそれは肝が縮む思い。釣行前夜の車止めに到着したとき、先に到着していた齊藤さんと本宮さんから、あいさつもままならない中
「まぁまぁ、まずは一杯」
とウェルカム・ハイボールを勧めてもらい、楽しい前夜祭に突入しました。
東京から電車で2時間、茨城県で鈴木さんと大貫さんの合流し、車に同乗させてもらってそこから7時間、道中ではお二人からの沢登りの経験や心得を聞かせてもらいました。
新潟県三面川の岩井又沢は沢の難易度も高く、準備段階からメンバー間の準備チャットでも緊張感が伝わってきます。入会したてで早く釣行に参加したかった勇み足の私は、その参加申込みに
「しまった。。。」
と悔やむ思いも残しつつ、どうしても楽しみ加減に引き返せませんでした。前々日には装備品一式などいろいろと心配して電話をしてきてくれた大貫さん。岩井又沢への釣行は、そんな厳しい沢に挑む緊張感と、前夜祭での陽気なわくわく感の織り交じるベスト・コンディションでの開始でした。
二度の高巻きからテン場へ
この週末は梅雨明けの幸運な晴れ空、水量もメンバーたちの想定よりも大分落ち着いていたようで、車止めから三面川を渡って岩井又沢出合いへ、そして出合いからF1まではとても気持ちのいい夏山の歩きでした。そこで現れた最初の滝、高さはないけど過去に事故も起こっている恐ろしい場所、高巻きの開始です。
登った先からルート読みし先行する齊藤さんと本宮さん。昔の巻道も残っているようで私には全く見えてこない急斜面をぐいぐい進むメンバーに付いていくのは、源流釣行の最初の洗礼でした。
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三面川渡渉
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三面川岩井又沢出合い
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岩井又沢 F1
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素晴らしい渓相
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なかなか降り場が見つからず険しくなる急斜面、ようやく沢に降りられるとすぐまたF2の滝を巻くため二度目の高巻き。
急斜面で一瞬の油断で足場が崩れ落ちていく私を神の手で救ってくれた本宮さん。私がこれまで興じてきた登山やスポーツ・クライミングにはない、手付かずの自然と向き合う源流釣行。そんな険しさを肌身で感じていた私に、メンバーたちが口を揃えて
「いや〜、今回の岩井又はラッキーだね、本当のこの沢はこんなもんじゃあないよ」
(;゚Д゚)エエー
汗だくの高巻きの後、沢に戻ってきたときの安心感、沢に飛び込んだときの爽快感は病みつきになりますね。
竿出し、そして野営の夜
出発から8時間、ようやく6人が眠れるスペースのテン場を発見、テキパキと整地と設営が進められ、あっと言う間に草木の茂みはテン場に変わります。テントなしの野営も私は初めて。沢からの高さがあり、側には水場が備わっていて、人数がちょうどよく横になれる平場、勉強になります。
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テンバでの風景
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水場での風景
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テン場の設営が終わって、夕まづめを狙ってさっそく釣りに出かけます。今回唯一のルアー釣りの私がルアーを放ると、よいサイズの岩魚が次々にチェイスしてくる。
「これが宇渓会の源流釣行かー」
と胸躍らせる私。
しかし合わせが下手で釣り上げられず、最後には竿を折ってしまったポンコツな私(翌日からは予備のテンカラ竿に切り替え)。
30分程度の釣り登り、間違いがないという落込みでさっそく尺岩魚を吊り上げ、幸先よいスタートを切った黒須さん。
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笑顔の黒須さん
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宇渓会への参加でもう一つ楽しみにしていたのが野営の夜。
小雨降る中、タープの下で齊藤さん、本宮さん、大貫さんが手慣れた手つきで、砂肝のニンニクの芽炒め、ナスの煮びたし、岩魚入りドライカレーと次々に、山奥の野営地が街の御飯屋に変わります。疲労の乗った身体にお酒とおいしい料理が染みてきます。
明日はいよいよご褒美の釣り遡行、ちょっとだけ夜更かしをして焚火を見つめながら、お互いのひととなりを語り合う。心地よい山の夜です。
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幕下でのご飯
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料理の品々
左上:茄子の煮びたし
右上:岩魚の唐揚げ
左下:砂肝とニンニクの芽炒め
右下: ドライカレー
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大貫さんと黒須さん
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焚火
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釣行2日目
早起きの先輩方にスタミナ朝ご飯をごちそうになり、いざ出発。美しい岩井又の渓相をどんどん釣り登り、ここぞというよいポイントは必ず譲ってくれる先輩方。テンカラ初心者の私は、竿の振り方からポイントの差し方、合わせの見方など様々に師事を頂き、先輩方の竿の振り方に多く勉強させてもらいます。
自然と溶け込むような源流の遡行、糸を垂らす時間、先輩方との語らい、宇渓会釣行の素晴らしさを満喫しました。
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朝のスタミナ親子丼
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快晴の岩井又沢源流部
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私の毛ばりに食いついてくれた岩魚
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F3手前でのお昼ごはん
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時間に余裕をもって遡行を切り上げ、二日目は明るい時間からゆったりと宴会が始まります。
おいしいご飯とお酒を浴びる中、山菜採りの話やそれぞれの道具に纏わる話、炊飯の知恵など、話は尽きません。
そして更けていく夜。
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二日目のご飯
左上:ドライカレー&イワナカツ
右上:極太ミズとマーボー春雨
左下:イワナの漬け
右下:ペペロンチーノオイルサーディン
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宴会の風景
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最終日、名残惜しさを濯ぐ渓流下り
三日目の朝は二日目以上に朝食からテン場の撤収、出発準備とテキパキこなされていきます。この三日間を通じて、炊飯とお皿洗いくらいしか手伝うことのできなかった私。片付けや出発準備も先輩方に遅れないようにするのが手一杯。
下りは川の流れに身を任せて、落込みや深みを滑り流れていく。その気持ちよさに撤収の名残惜しさも濯がれていくようでした。初めての宇渓会釣行への参加。楽しく、和やかな遡行や宴会の中でも、やはり命を守るための技術や経験が必要であること、そしてメンバーとの連携、役割を分担してグループとして動いていくことの大切さを実感するばかりでした。
先輩方の姿を見て、おんぶにだっこではいけん、できることを探していく、できることを増やしていくことで、本当の宇渓会のメンバーとなっていくのだろうと、私にとってたくさんの学びを得た釣行となりました。
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流れに任せて泳ぎ下ります
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全員で集合写真
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自宅に帰ってからもすぐに沢の渓相と宴の語らいが恋しくなる。
初めての参加で様々な不手際の中、細部まで気を配って頂いた先輩方に心から感謝です。
少しずつ沢の技術も身に着けて先輩方の荷物も引き受けられるようになっていけるよう、また次回もどうぞよろしくお願いします。
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岩井又沢
またね! |
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(しおつか ゆうた)
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