当日土曜日の午前中に時を戻そう。
朝方は雨となっていたが、起きたころには小降りになっていた。ただ、雨は止む気配がなく、齊藤さんの天気情報もあり、沢には入らず、あずまや付近の開けた場所で宴を開催しようとのこととなった。
残りのメンバーの到着は夕方となっており、それまでの間、目的の岩トレを実施することとなった。小生は2度目の岩トレ。上田さんを講師にトレが始まる。
まず教わったのは、ザイルの末端の処理方法、エイトノット。小生以外の受講生は呑み込みが早くすぐに習得したが、小生はなかなか体得できず、受講生の白井君にまで教わる始末。その後、比較的緩やかな傾斜の場所でスリングを木に掛けザイルと結び、下降することに。スリングを利用しザイルは直接木に掛けないということを初めて知った。人生2度目となるハーネスとエイト環を装着。早速使うのかと思いきや、上田先生より、まず「肩がらみ」を教えるとのこと。ザイルを股に通し担ぐようにして回して持つ。何度か取り回しを確認した後、いざ、下降へ。ロープがケツに食い込んでかなり痛い〜。でもこれは装備がない等、いざという時に知っておいて絶対損はない技術であり、とても勉強になった。
続いて、装備を利用しての下降。皆さん難なくクリア。そしてザイルがエイト環に絡まってロックしてしまった場合の脱出方法の講義。ザイルがエイト環でロックするなんぞ思ってもみなかったし、これを知っているのと知っていないのでは生存し続けられるかの差となると思った。
これで終わるかと思いきや、場所を変えてほぼ直角に近い場所での懸垂下降へ。これも皆さん難なくこなし、終了となった。この講習の内容は、巷では有料で行われているものであり、それを惜しげもなく教えていただいた上田さんに頭が下がるばかりである。感謝!!
「エイトノットの覚えが悪いかもしれないが、悪口言われても覚えられないからいいだろう!!」