Fishing2022釣行記 せっかくの楽しみを奪ってしまい申し訳ありませんでした[尾瀬実川支流硫黄沢]
せっかくの楽しみを奪ってしまい
申し訳ありませんでした
[尾瀬実川支流硫黄沢]


     
  
[報告者]本宮和彦 
釣行日:2022/8/12〜13
 メンバー:本宮和彦、大貫和之
 黒須悠輔、岩戸章郎、福田卓也
 
 

日本有数の山岳観光地「尾瀬湿原」を源に急勾配を要し沢の遡行が楽しめると盛夏の沢登り&釣りを催すと会の若手?から参加申し込みがあり実行となる。

出発前参加メンバーの大貫から台風が発生しそうだとの連絡を受けまさか?と思いながら天気図を確認すると関東沿岸で台風が発生するらしい情報を確認。

通常であれば台風の発生から上陸までは1週間程度あるのでかなり驚く。





出発前日

いつも通り前夜祭と称して七入駐車場で作戦会議。

台風の進路次第では関東に上陸〜縦断ルートとのことで一様に顔が曇っている。中止も頭をよぎるが特に黒須、岩戸、福田のヤル気に押され下山日のテンバ出立を早めることで沢を抜け尾瀬シャトルバスに拾ってもらうことを前提に出発進行。
(実は遡行中判明したことだが大貫はこの沢での楽しみを抱えていたらしいことがあったのだが後のエピソードに繋がるとは露も知らないことであった)

それではと七入山荘の脇を抜け沢への大堰堤を越え入渓。


水量は平水といったところだろうか。


水源は湿原



途中左岸から綺麗な沢合流点で一休み。その後は小滝を架けながら高度を稼ぎゴーロと瀬が気を休ませてくれる。心配していた天気は薄曇り。雲の流れは穏やかで台風の影響はまだ出ていないようだ。地形図とは位置が異なる蛇滝は水流の中にホールドを求め、10b3条の滝は右岸を巻く。




初っ端出てくる6b滝

左岸からの綺麗な枝沢滝

蛇滝(だと思います)

若手も余裕があるよう

快適に登るリーダー

笑顔の黒須

10b3条滝




ここで少々「問題」が。

トップを登っていた私が痛恨のルートミス。10b滝だけを巻くはずが大きく巻きすぎ大貫が楽しみにしていた核心部の12b滝おまけに最後のゴルジュまで巻いてしまった。



大高巻の休憩中垣間見る12b滝を見ながら大貫の瞳は薄白く濁り始め、私の問いかけへの反応も曖昧であったのは、楽しみを取り上げられた子供が拗ねて寝たふりをしているようにも見える。


それは全てリーダーたる私のルーファイミスのせいなのだろう。。。。
(残置トラロープに導かれ50b程巻きあがると昔日の杉林がある。国立公園に選定される以前の巻道を今でも使えるとは間違えた副産物としては悪くないなどと思ってみても大貫の冷蔵庫3日目のサンマ目が再び輝くことはなかった)


大貫よ
これが楽しみにしていたゴルジュだよ
(上流側からだけど・・・)


   

かなり拍子抜けしたまま沢床に降り立ちテンバまでは釣りタイム。皆さん銘々に竿を振り今宵のテンバを探し当てる。(前回偶然見つけた絶好の場所)


タープを張り薪を集め私と大貫以外は上流部へ竿を携え探索に出かける。

テンバに残された二人はすることもなくミズの皮むき、大貫特製カレーの仕込みなど余った時間の使い道に困るのであった

(このまま1日で抜けられたなーーー!!!)



 
上流探索


餌釣りで岩魚を掛けた岩戸
嬉しそうな笑顔です


綺麗な魚体です






全員が揃い乾杯を迎えこうなればこっちのもとばかりに宴が始まった。

今日1日の行動を振り返りタイム的にも悪くなく非常にテンポよく遡行が進んだように思う。

 (ルート間違えの賜物か!!)




テンバでくつろぐ(?)大貫


ブナの大木に囲まれた快適なテンバ


福田も良く頑張りました


おつまみペペロンチーノ


何かから転じた豚生姜焼き






明けて2日目

 出発後まもなく見覚えのある滝が続くが困難さはなく快適に登れる。最後に2b程のハングした滝が出てきてここは右岸を高巻き程なく左岸沢の出合いに到着。

ここを辿り尾瀬シャトルバスルートの橋を見上げ遡行終了。



いつもの朝ごはん

さあ、台風と競争だ!


開けた渓相なので非常に気持ちが良い


今日は若手が遡行リード




 

道路にあがりバスを待つがこれは歩いたほうが早そうだと全員一致で一路御池を目指す。下山なのになんで登坂がなどとのたまいながら約1時間で尾瀬の玄関口御池駐車場へ到着。ここでデポした黒須号に相乗りし七入駐車場で無事解散。



当初の台風の進み具合が遅かったことと難所を大高巻きしてしまった二つの要因で比較的楽な遡行となった今回ではあるが、日ごろのトレーニングと参加者のチームワークの大切さを感じる2日間であった。


それにしても今回も釣りをしない私は何をしに行っているのか分からなくもないが、まあそれはそれで良しとしよう。


最後の記念写真
また来ましょう!



 


(ほんぐう かずひこ)
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