Fishing2022釣行記 癒しのブナ林 のんびり釣行
癒しのブナ林
のんびり釣行



     
 
  
[報告者]黒須悠輔 
釣行日:2022/6/25〜26
 メンバー:本宮和彦、大貫和之、黒須悠輔
 photo : 黒須悠輔
 
 
 

平年より20日程度早い、異例の梅雨明けのあと全国各地で記録的な猛暑となった6月。私達は源流シーズンが本格化する前に本宮さんお気に入りの沢に行き、そこで暑さを回避しつつ、のんびり釣りをしようということになった。





 
( 0日目)

宇都宮から車を走らせ前夜祭場所に向かう途中、本宮さんからメール連絡があり、車を路肩に停めて確認すると、「黒酢君 今宵は大雨の模様 雨宿り良き場所あり」

とのこと。タープを貼ったか、橋の下にでもいるのかなと思い、
「ありがたやぁ〜」

とよく理解していないまま返信。しばらく経って、今度は本宮さんと一緒にいる大貫さんから、
「どーした?」

とメール。集合時間に遅れ気味なので、到着遅いと言われていると思い、

「急ぎます!」
と素早く返信し、車のアクセルを踏み込む。

そして夜11:00に沢の入り口に無事到着。ギリギリ間に合ったと安堵し、前夜祭の灯かりを探すが、なぜかどこにも見当たらない…。

とりあえず、
「沢の入り口に着きました!」とメールすると、

「メール見てないの?」

と返信がきた。

一気に不安感が押し寄せ、少し前のメールを確認すると、


なんと集合場所は30km手前の道の駅だった!(´;ω;`)

大貫さんの「どーした?」の直後に受信した「●●道の駅で待っているよ」のメールに気付けていなかった。



急いで引き返し、時間は大分遅くなってしまったものの、どうにか前夜祭に合流。


お二人に柔らかい口調でお叱りを受ける。今後はメール連絡を落ち着いて確認します。汗



 
(1日目)

天気は快晴。沢にはブナの葉の隙間から光芒が射し込み自然が作り出す芸術に息を呑む。まるで沢が我々を歓迎しているようだ。(気のせい?)

沢に光芒が差し込む


自然が作り出す芸術を感じる

   

沢通しで、しばらく進むと小規模な滝が表れた。落ち口からの落差は2m弱といったところか。

本宮さんいわく、この滝は以前に見たときは6m程の落差を有した立派な滝だったとのことで驚きの様子。

これだけ落ち口が削れるのは2011年の新潟・福島豪雨(※)だろうとのこと。私も2011年より前から、美しくダイナミックな渓相をもつ只見川で渓流釣りを楽しんでいたが、この豪雨が発生してから巨岩は流され、大淵は砂で埋まり激変してしまった。本当に残念でならない。


※2011年新潟・福島豪雨:7月27日から30日にかけて新潟県と福島県会津を中心とした記録的な大雨。その期間の降水量は多い地域で700ミリに達し、7月の月降水量平年値の2倍以上となった。


 
豪雨により落ち口が低くなった滝

「低くなったなぁ」と驚く本宮さん

防水カバーに入った愛機
Canon G7X MarkVを持つ私


 
途中、イワナが好みそうなポイントが現れたので竿を出す。

ブドウムシを付けて流すと、どうにか一尾を釣り上げることが出来た。

しかしその時に竿先のリリアン付近が折れてしまった。おそらく以前の釣行でヒビでも入っていたのだろう。今回は沢遊びがメインで釣りはサブと考えていたため、予備竿も持ってきていなかった。そのため、先輩お二人の巧みなテンカラ釣りを見学することにした。 



 
毛バリで岩魚連発の大貫さん


雪渓が行く手を阻む


 

 本宮さんは普段は滅多に竿を出さないが(竿を持ってきていないこともある)、お気に入りの沢であったり、気持ちの良い沢は竿を出すらしい。

 さすがの余裕です。


 
本宮さんも珍しく釣り姿を見せて頂いた


宇渓会でも有名な腕前だけあり
的確に食い筋を攻め良型がヒット
(カメラ目線ありがとうございます)

厳しい寒さに育まれた岩魚

快晴の下でポーズを決める大貫さん
(カメラ目線ありがとうございます)


日陰で休憩する私


いつも面倒見てくれるアニキと一緒にパシャ


雪渓の直前まで釣りを楽しむ


昼飯はウルイが薬味の源流そうめん

ウルイのシャキシャキ食感で実にうまい

 



昼飯にそうめんを食べたあとテンバに戻る。

まだ3時前だが、テンバ設営や薪集めは既に終わっているので、夕飯まで特にやる事は無く時間はたっぷりある。

皆、落ち葉のベッドで時間を気にすることなく、食後の仮眠となった。


空は快晴で、頭上はブナ林が直射日光を防いでくれ、野鳥のさえずりと共に、涼しい風が優しく吹いていた。そんな得も言えぬ心地よさを体で感じながら、フカフカの落ち葉のベッドで仮眠する。


実に幸福な時間であった。

 
 
落ち葉でベッドでゆっくり寛ぐ
(どこを見ているのでしょうか・・・)

大貫さんの絶品「タンドリーチキン」
スパイスが効いてました!


私は栃木名物の「イモフライ」
初挑戦でしたが、ご好評頂き良かったです!


本宮さんの「豚肉の味噌漬け焼き」
濃厚味噌がしみ込んでいて美味しかったです!

焚火に癒される

ひたすらのんびり

   



(2日目)

 この沢に来るときはいつも天気が良いらしく、その言葉通り2日目も実に快晴で気持ちの良い天気だった。

 
2日目も快晴


朝食前に一杯の本宮さん
(カメラ目線ありがとうございます)


大貫さんもご満悦
(カメラ目線ありがとうございます)


朝食はウルイの味噌汁と美味しいおかずで頂く



しっかり食べて出発に備えよう!




 

8月に入ると源流シーズンが本格化し、厳しい遡行が増えてくるかと思いますが、それに向けて良い運動とリラックスが出来た釣行でした。

本宮リーダー、大貫さん、工程決めやテンカラ釣りをレクチャーして頂きありがとうございました!

次回の沢でもよろしくお願いします。




(くろす ゆうすけ)
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