Othersきのこに憑かれて
きのこに憑かれて
 
  

元宇都宮渓遊会源流部会長
 OB会員
 佐藤芳信
 
 
 
 
 【はじめに】 〜齊藤敦〜
 宇都宮渓遊会の発展に尽力され、源流部会発足時は会長としてくせ者連中をまとめ上げた佐藤芳信OB会会員
からキノコに憑りつかれた当時を思う手記をいただきましたので原文のままご紹介致します。

提供いただいた写真は全てを掲載することはできませんでしたが、大量の全て1旧品のきのこにこれなら憑りつかれるだろうなと思わされるものばかりでした。

     



 悩釜重雄、清水勝男、星野三男、瀬畑雄三、菊池祐二、今は亡き人達もいるが、錚々たるメンバーで初きのこ狩りに連れて行ってもらった。

40才に入った頃だったと思う。福島県南会津南郷。ある川の上流部に車を止め対岸にわたり山に入った。何も分からない中で数人がナメコやマイタケを採ると清水さんが均等に分けると冗談を言っていたことを思い出させる。


 その後、別の山に入りいろいろなきのこが出ていた記憶がある。
数日後、一人で山に行った。まだきのこは2回目なのでショイカゴもメカイカゴも無く、買い物用ポリ袋数枚をポケットに入れて山に上がった。

3合目あたりで上方に赤松の木が何本も見えた。
山の勾配が変わるあたりで何やら大きなきのこが株になってボコボコと出ていた。

まるでウラベニホテイシメジかスーパーなどで売られているエリンギみたいな太さだ。

きのこ図鑑などで見ていたのでこれはホンシメジだと直感した。


大量のホンシメジを前に




 さほど移動しないでポリ袋4枚にホンシメジが一杯になり重さがあったが、両手でぶらさげて車に戻った。
現実離れした出来事と満足感で再度山に入ろうなどの思いはなく帰路についた。車に置いてまた山にはいればと
今考えると残念なことと思う。

 その後何度も同じ山に入ったが、だいたいホンシメジは6〜8合目あたりが主に出ていることが多い。

きのこの当たり年では今まで1ヶ所だけでホンシメジ10kgぐらい採れたことがあった。もちろん不作の時はほとんど採れない時がある。

後に知人がこんなに大きくなるのかと驚いていたことを思い出させる。こういうことがあり、きのこ狩りが病みつきに
なったと思う。

その頃はきのこ狩りの達人も少なく、山の自然が保たれていたのだろう。温暖化はその他色々のことからでここ数年のきのこの出るのが悪くなっているのは実にむなしいことである。

目oバーの一人星野さんは県庁に勤務、天然きのこのことがとても詳しい人で市の会館で星野講師による天然きのこの展示会なども開き、とても参考になりました。

また、星野さんと数人で福島県の山に同行し、食、毒きのこを教えてもらった。星野さんのとこは先生と呼び、尊敬
されていた人でした。



チタケと今は亡き釣友


極太のホンシメジ






  ホンシメジのうまい食べ方を一例紹介

なるべく太いホンシメジを使用。シメジを半分又は太いものは1/4位に手で裂く(あまり小さくしない)
炭火で金網の上で焼く。まんべんなく裏、表を焼いて少し焦げ目ができるくらい水分を飛ばして醤油を付けて食する。

又、醤油で付け焼きにしても良く、ホンシメジ独特のうまみが口の中に拡がり何とも例えられない味になる。




富山 北又谷

八久和川




 


(さとう よしのぶ)
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